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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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反撃-7

5人の刑事とともに藤間工業団地に着いた渚と吉川。現在閉鎖されている八代鉄筋工業の前に車を停める。
「おかしいわね、閉鎖されてるはずなのに門が開いてる。」
また爆弾が仕掛けられているかも知れない。渚らは慎重に門から中へと進む。すると倉庫の入り口のシャッターも開いていた。中からは排気ガスの匂いがする。渚が中を覗くとやはり先程すれ違ったトラックが10台ほど乗り捨てられていた。

「やっぱり。ここで荷物を移して乗り換えたのね。」
荷台も運転席も鍵がかけられていた。
「鑑識呼んで。」
「はい。」
指紋や遺留品などどんな些細な物でも見逃せない。渚は倉庫内を隈なく探したが何も出てこなかった。
「そう言えばあの角に防犯カメラあったわよね?ちょっと見せて貰いに行って来る。」
「俺も行きます。」
渚について行き防犯カメラの映像を確認しに行く吉川。目の前の倉庫の持ち主であった。事情を説明すると快く協力してくれた。

まずトラックが続々と八代鉄筋工業の方へ走って行く。残念ながら運転手の顔は分からなかった。それから20分程過ぎた辺りに10トンを超えるであろう大きなトラックが2台走り去るのが確認出来た。その後ろにワンボックスカーが一台ついていく様子が記録されていた。

「解析すればナンバーは確認出来そうね。すみません、この映像、お借りしてもよろしいでしょうか?」
「ああ、いいですよ。どうぞお持ち下さい。」
「ありがとうござます。」
渚は礼をしてその映像を持ち別の刑事に手渡し中央署で分析するよう指示を出した。

「まずいわね、こうしている間にもどんどん遠くへ逃げられちゃうわ。あの時トラックを職質しとけば良かったわ。」
「あの時はまさかこんな事態になるとは誰も思わなかったです。仕方ありません。」
分かっている。しかし渚はもどかしくて仕方がなかった。鑑識が到着しトラックなど細かな部分まで調べたが手がかりは1つもなかった。おまけにトラックは盗難車でナンバーも偽造されたものであった。

「ここまでなんの痕跡を残さないのも珍しい。髪の毛一本さえないとは…。」
鑑識もお手上げ状態であった。特に持ち帰り調べる物がない事件も珍しい。渚らはトラックをレッカー移動させる手筈を整えてから八代鉄筋工業を立入禁止として中央署に戻った。


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