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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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反撃-6

消防車が続々と到着し消化活動にあたる。もっと派手に爆発させるつもりなら建物内にガソリンでも巻くはずだ。しかし匂いでバレる事を危惧したと言う事なら目的は建物自体を焼き尽くす事ではなく吉川らの命を狙ったのだろう。歩美に追い詰められ、そして警察にも追われているサーガが追跡を断ち消そうとした事が分かる。サーガも相当追い詰められているようだ。

燃え盛る炎を見ながら吉川が言った。
「もしかしたらさっきすれ違った何台ものトラックはサーガじゃないですかね。もしかしたらサーガはここに武器や覚醒剤を集めていた。しかし自分らがここに来ると分かってトラックに荷物を積み込み逃走したんじゃ…」
「そうね。可能性は高いわね。すぐに緊急配備を敷かなきゃ!」
渚は中央署に電話をして逃走したであろうトラックを追う手筈を整えた。すれ違ってからもう1時間は経った。もしかしたらもう県内を抜けたかも知れない。Nシステムも使い逃げたトラックを追う。

「私達は中央署に戻りましょう。まだ命を狙われる危険がなくなったとは言えないしNシステムでの捜査に加わりましょう。」
「はい。」
3人はパトカーで中央署に戻った。戻るとすぐにNシステムの分析に加わる。
「トラックは市内に向かいましたね。でも市内には入ってないようです。高速道路にも乗った形跡がない。でも高速道路入り口手前5キロ地点で全てのトラックの姿が消えてます。」
「どうゆう事??」
「Nシステム未配備の道路を選んだか、もしくはどこかに乗り捨て違う車に乗り逃走したか…。」
「高速道路入り口手前5キロ付近には何かあるの?」
「藤間工業団地があります。」
「そっか、工業団地内は公道ではないからNシステムはない。もしかして工業団地内のどこかでトラックを乗り換えて逃走したのかも知れないわね。早速捜査に向かわせて。」
「はい。」
無線で連絡し藤間工業団地に急行させた。
「藤間工業団地か…。田口が覚醒剤や大金を隠しておいたのも藤間工業団地だったわね。あの時は確か潰れた八代鉄筋工業って会社の倉庫だったわね。その倉庫をまず調べさせて。」
「はい。」
無線で指示を出した。

「また同時多発テロ…。相対する2つのテロ集団がお互いテロを起こしてる…。非常に危険な状況だわ…」
テロには馴染みのない日本。そんな平和な日常に突如現れたテロに世間は混乱しているだろう。早く両者の居場所を突き止めテロを止めさせなければならない。まず自分のできる事はサーガの行方を追う事だ。渚はいても立ってもいられずに藤間工業団地に向かう。吉川も同行した。さとみはショックが大きく中央署に残る事にした。

「完全に動き出したわね。何か大きな事件が起きそうね。」
「はい…。」
緊迫した雰囲気が日本を支配しようとしていたのであった。


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