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二人の外道2
【鬼畜 官能小説】

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A:3-2

「さーて、ではちゃっちゃと吐いてもらうために、今から割かしハードな拷問を行いまーす」
 ウキウキとしたAの目の前に、美衣奈は引き立てられた。チェーンは外されたものの、首輪と後ろ手の手錠はそのままだ。
「だ、黙れッ! 殺すぞ!」
「強がるけど声が震えてるぅー。もしかして、昨日の効いたんじゃない?」
「う、うるさいッ!」
「語彙が少ないのは、変なお薬で脳みそスッカスカだからかなぁー? それとも元から頭悪いの? まぁ、薬やっちゃうくらいだから後者だな。あ、後者って意味わかる? ははっ」
「……ッ」
 何も言い返せず立ち尽くす美衣奈をしり目に、Bはせっせと何やら準備をしていた。
 美衣奈の前に置かれたのは三角形が五つ並んだ奇妙な板だった。
「はい、これはそろばん板と言いまーす」
 かつて江戸時代に罪人に対して行われた数ある拷問のうちの一つ、石抱き責めだ。松の木から削り出した三角柱を五つ、横に並べて固定したそろばん板に被疑者を正座させ、その太腿の上に伊豆石と呼ばれる重さ50kgにも及ぶ石板を載せていく。脚部を押しつぶす激痛が被疑者を襲うのだ。大抵の者は一枚の石板で音を上げたが、中には十枚、500kgの重さにも耐えた者もいるという。さて、このバカガキはどれくらいまで耐えられるのか、Aの興味はそこにあった。
「とはいえ、現代ではこの石抱き責め、完璧な再現とはいきませんでした」
 そろばん板は資料通りのものがBの日曜大工によってできたのだが、一枚50kgという石板を手に入れると言うのは容易なことではなかった。なので、入手可能な中で一番重かった一枚25kg、半分の重量のものを準備した。
「まあ、これでも結構痛いから、存分に泣き叫んでね」
「お前、狂ってる……」
「へっ、ヤク中が言うことかよ。さっさと乗れや」
 バスローブをはがされ、下着姿になった美衣奈はAに押されて、そろばん板の上に膝を折った。三角柱の稜線は少し削られており、乗っただけではそれほど深くは食い込まない。この拷問がその真価を発揮するのはやはり石を抱かされてからのものだ。
 後ろ手に拘束された手錠が外され、今度は天井から垂れ下がる手枷に繋がれる。滑車が回されて美衣奈は万歳をするように両腕を掲げた。
「さーて、まずは一枚目」
 膝に石板が乗せられる。ロープをそろばん板の凹部に通して、美衣奈の膝ごと石板が固定された。これで倒れることも、身体を揺らして石板を落とすこともできない。脚部に重圧がかかる。
「うあっ、い、痛いっ」
「さあ言え、この薬、どこで買った? 知ってる事、やってきたこと、全部吐き出してもらおうか」
 薬の包装シートで頬を張られた。鋭いシートの切れ目が頬を引っ掻いて小さな傷を作る。
「い、言うわけっない、だろッ、自分で、し、調べろクズッ!」
「強情なのは、吐かせがいがあるけど、強情すぎると面倒だからなぁ……B君、二枚目行こうか」
「あいよ」
 膝のロープが解かれて、二枚目の石板が乗せられた。再びロープで戒められると、美衣奈の膝はのしかかる50kgの重みに軋んで悲鳴をあげた。
「ぐあああっ、いだい、いだいいいいッ」
「あー痛い痛い、さっさと言えば楽になれんぞ?」
「いだいぃぃ、い、言うわけねぇだろ」
「言葉遣いが荒いね。一気に四枚目まで積んじゃおっか!」
「オッケーだ」
「やめっ……ぐああッ、ぎあああああッ!」
 そろばん板の稜線が膝に食い込む。100kgの重みに膝が、ふくらはぎが、悲鳴を上げる。
「おらおらー」
 石の上にAは足を置き、適当に揺らす。石がグラグラと揺れ動き、重心が動き回ってランダムに美衣奈の脚を圧迫する。
「ぎいいいッ、いだいいいッ」
「ほら、吐けよ」
「い、言えるかあッ!」
「意外と粘るなぁ、ちょっと飽きてきちゃったぞ」
「重いいぃぃっ、ど、どけろぉッ足どけろ!」
 Aは息を一つついて彼女の要求通りに足をどけてやると、今度は鞭を手に美衣奈の後ろに回る。
「石揺らされてた方がマシだったかもな」


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