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《見えない鎖》
【鬼畜 官能小説】

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〈楯と牙〉-12

『ふぅ〜……やっぱり適度に“抜かない”と、イラついてしょうがないなあ』

『これからはコイツが何時でも“協力”してくれるはずさ。なあ、花恋?』


射精を終えて満足した兄弟は、萎れた肉棒をティッシュペーパーで拭いて、さっさと衣服を着ていた。

そして、まだベッドの上で全裸のままの花恋にジーンズを放ると、ボサボサになった頭をピシャリと叩く。


『日曜日のデートは昼からだぞ?午前中はパンティ買いに行くんだからなあ?』

『家ではスカートかワンピだけ着てろよ。捲って直ぐにヤレるようにさ……分かったらとっとと部屋に行け。オマエ邪魔くさいから』


用済みとばかりに邪険に扱われ、花恋はYシャツを羽織っただけで自分の部屋へと戻った。
ドアを開け、灯りを点けて……そこは“いつも通り”だった……。


「……だ…騙してたんだ……」


あの脅迫は嘘だった。
母親に見せられない写真など一枚も落ちてはいなく、まさに愚かにも手の上で踊らされていただけだったのだ……。


「……うぅッ…く…悔しいよ…ッ」


花恋は泣き崩れた……苦しみの度合いは筆舌に尽くしがたく、何もかも丸裸にされたという現実は、どう足掻いても変えられない……。


少しして呼吸を整えた花恋は、スマホを掴んだ。
そして涙を拭いながら英明に電話を掛けた。
それは助けを求める為ではなく、日曜日の予定変更を伝える為と、さっきの不自然な声は“何でも無かった”と思わせる為。


「……あ…英明さん……ズッ…さっきはごめんね……」


何故、英明という存在が《楯》になると思ったのだろう?
あまりにも浅はかで、あまりにも認識が甘かったと花恋は自分を責め、そして心の中で英明に詫びた。


{お昼頃かあ……でも仕方ないか。俺は花恋に会えるだけで嬉しいからさ}

「ありがとう……私も英明さんと会えるだけで……嬉しい……」


あの兄弟との《関係》を隠したままで、英明と手を携えて行けるとは思えない。
それでも花恋は前に進むしかなかった。

そこにしか灯火は無いのだし、ここに止まる事は永遠の暗闇の中に止まるのと同義なのだから……。


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