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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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消えたサーガと白川歩美と協力者-6

「その後私をレイプした人達からの接触もなく、ショックから少しずつ立ち直って、メイクでまるで他人になった気がする事に喜びを覚えて色んな芸能人のメイクをしてブログに載せるようになりました。そしたら反響が大きくて、メディアに注目されるようになって今に至った訳です。それで警察からNFP参加の打診があって、レイプ犯罪を撲滅する為のプロジェクトだと知らされ、私は1つ返事で協力する事を決め、そして若菜さんに出会いました。若菜さんの事は知っていたし、私にとってレイプ犯罪に立ち向かう若菜さんはヒーローでしたから一緒に仕事が出来ると知って物凄く嬉しかったです。でも私のメイクのせいで近藤さんがあんな事になり責任を感じました。NFPの中止を知らされ当然だと思いました。憧れの若菜さんと一緒にレイプ犯罪に立ち向かえると思っていた私は凄く寂しかったです。でも私なんかがいなくても若菜さんなら世の中からレイプ犯罪を消し去ってくれると信じられたから、私は諦めました。でもどこか心の中にぽっかりと穴が開いたような…。」
「そこに白川歩美が現れた…」
有佳はコクリと頷いた。
「彼女らはレイプ犯罪を繰り返す男達に罰を与える団体だと言いました。特にサーガと言う、人間は未だに様々な手を使い女性をレイプする事を楽しんでいる輩がいると言って来ました。私もNFPに参加している時にはサーガの名前は聞いていたので話に耳を傾けました。私は少し胸が踊りました。若菜さんとは形は違うけどレイプ犯罪を撲滅するという志は同じですから。私にも何か役に立てる事があると感じ嬉しく思いました。私は彼女らに協力する事に決めました。」
「団体…か。白川歩美はその団体のリーダーなの?」
「違います。私は会った事はありませんが、いつも白川歩美が誰かと電話して指示を受けてましたから、リーダーは別にいると思います。団体の名前は不死蝶と言います。」
「不死蝶…」
「はい。メンバーは全員レイプ被害者でした。お互いが辛い過去を伝え合い、お互いが悲しみや苦しみを共有してます。私も封印していた過去を話しました。そうしたら何か…解放されたような気持ちになって…、レイプ犯罪と立ち向かう勇気が湧いて来たんです。サーガが塩谷議員を公開レイプした夜、街には触発された獣達がウヨウヨしてました。不死蝶は狩りをしました。襲われてる女性を助け、そして獣を狩り、連れ去り監禁しました。監禁場所は私には分かりません。でもその狩に参加して、私は忌々しき過去が少しずつ消えていくような気がしました。そしてその夜、もっと大きな狩りを行う計画が伝えられました。でもそれがあんな惨事を引き起こすとは思ってもなかった…。まさか私がメイクした人らが機長に成りすまし旅客機でテロを起こすだなんて…。」
「その中に近藤君、いたよね?」
「はい。会った時はビックリしました。まさか近藤さんが不死蝶に拉致されていただなんて思ってもいませんでしたから…。」
「ちなみに誰かに鮫山綾のメイクを施して、本物の鮫山綾になりすまして拉致されサーガの居場所を掴んだのは事実かな?」
「はい。あの日鮫山綾もサーガが拉致しようとしているリストに入っているという情報は得てたみたいで。サーガの居場所を知る為に私のメイクが使われました。」
「やっぱりね。だと思った。」
「本物の鮫山綾は拉致されていた女性らを救出した後に解放する手はずになってましたので、本物の鮫山綾の存在を確認した時、きっと若菜さんは私の関与に気付くだろうな…そう思ってました。」
「きっとあなたはそれ程不可蝶とやらに関わっていなかったはず。きっとそれはあなたのメイク力をどうしても欲しかったけど、でもテロには関わらせないと言う白川歩美の配慮なのかも知れないね。例え警察に捕まっても、さほど罪にはならぬよう白川歩美らが配慮したんでしょうね。」
「そうかも知れません。彼女らはとても優しかったから…。」
不死蝶と言う団体は正義と悪を使い分ける賢い集団であろう事が伺える。若菜はその不死蝶のリーダーに物凄く興味を抱き始めたのであった。


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