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《見えない鎖》
【鬼畜 官能小説】

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〈蜉蝣の飛翔〉-4





『よ〜し、朝礼始めるぞ』


白髪まじりな男性教師が、教室に入ってきた。
時間の経過が花恋だけを特別扱いするわけはないのだし、ここは規律ある高等学校なのだから当たり前だ。


『……なんだ元木。泣いてるのか?』


顔を真っ赤にして泣いている花恋に気付いた担任教師は、あまり気遣う様子もなく出席名簿をパラリと開く。


『色恋事で泣いてるんじゃないよなあ?いいか、ここは学校だぞ。勉強をする所なんだからな』


突っぱねるような言い方に女生徒達は反発したが、それも直ぐに収まった。
教室でも浮いた存在の美少女の花恋に、積極的に肩を持つ女生徒は少なかったからだ。


『気にしないで。定年間近のオヤジの言うことなんてさ』


真後ろの席の敦子が、コソコソと花恋を気遣って囁く。
優しい友人が傍に居ても、教師の心無い言葉のせいで、教室の雰囲気は花恋にとっては針の蓆(むしろ)状態である。


もう教室から飛び出したい……。


そう思ってみたところで、まさかあの家には帰りたくはない。
昼日中に帰宅したら、そこにはあの兄弟しか居ないのだから。

花恋は鼻を啜りながらも授業から逃げず、敦子達の明るく励ます声に応えて一日を終えた……。





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