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《見えない鎖》
【鬼畜 官能小説】

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〈蜉蝣の飛翔〉-2

「……昨日は駄目で、今日は学校に来るんだ…?」


あの〈断り〉が無かったなら、花恋は先週末と変わらずにいれた。
昨日、英明が会ってくれてたなら、あんな酷い目に遭う事は無かった。

見当違いな恨みごとだと分かっていても、汚されてしまった悔しさは抑えきれずに暴発し、花恋の眼光は驚きの表情に固まる英明の瞳を撃ち抜く……。


『そ…葬式の日にちが昨日だったんだぞ?だから悪かったって……』

「か、軽く謝らないでくれる?だから何で昨日会ってくれなかったの?どうして来てくれないのよッ?」


支離滅裂な喚き声は周りの生徒の視線をさらい、傍迷惑な痴話喧嘩となって冷ややかな嘲笑の的となっている。


『わ、ワケが分からないよ!葬式抜けて会いに来いってのか?そんな非常識な真似が出来るかよ!』

「非常識とか、そんなの言ってない!何で来てくれなかったか聞いてるのよ!」


英明は花恋の言動に怒りを覚えながらも、何かが可笑しいとも感じていた。
言葉の意味がまるで繋がらず、ただ何かを訴えたくて叫んでいるとしか思えなかったからだ。


『……お、おい花恋……俺が悪かったからさ……ちょっと落ち着い……』

「いッ!?嫌あッ!」


英明は花恋を落ち着かせようと肩を抱いた。
なんて事のない行動なのだが、その瞬間、花恋の頭の中には、昨日のレイプの記憶が鮮明に甦ってしまっていた。
思わず悲鳴をあげ、掌を払い除ける……それは何も知らない英明にとって、完全な“拒絶”の意思としか受け取れない行為だった……。


『な…何なんだよ……もう知らねえよッ!』

「ッ……………!!」


駄々っ子のような花恋の我が儘ぶりに、英明は怒りと呆れを露わにして踵を返した。

もうどうすればいいのか……軽いパニック状態に陥った花恋の傍には、見かねた友人が駆け寄り支えようと囲む。


『花恋、落ち着いて!ね?私達と教室行こ?』

「わ…私の気持ちはッ…ヒック!ヒック!違うのに…ちッ…違うッ!あぁぁッ!」

『大丈夫よ。大丈夫だから』

『ほら、涙拭こうよ?何があったか話聞いてあげるから』


もとより英明は女子から人気があった。
花恋との破局を思わせる“いがみ合い”を、これ幸いとばかりにハイエナの如き女生徒達が集まり、英明を取り囲んでいく。



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