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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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策士-7

「い、いや!間違いない!確かにボートに人が乗り込むのを見た!」
バスからの逃走者を追った刑事は頑としてそう主張した。暗くて見間違ったのではと聞かれてもその主張は決して曲げる事はなかった。よほど確証があったのだろう。しかしあれだけの衝突を起こしたボートの周りからも人間が乗っていた形跡はまるでなかったのも事実であった。警察はまるで逃走者の正体も行方も掴めなかった。

浅霞署に到着した拉致被害女性らを慎重に取調べをする刑事。そこで重要な供述を得る。
「バスから逃げて行った人達は全員若い女性でした。彼女らが私達をサーガから救ってくれたんです。」
全員がそう答えた。しかしその女性らの正体については誰も知らないと答えた。その中で本村沙織が白川歩美の名前を出した。
「サーガがあの女性達のリーダーらしき人に、お前は白川歩美かと聞いていました。」
その名前に同席していた吉川が反応する。
「えっ…!?そ、それは本当ですか!?」
「はい。」
「サーガとその白川歩美と言う女性の会話で何か覚えている事はありますか?」
「はい。真田竜彦を奪ったとか、目的は何だとか、いつも俺の邪魔をしてとか…」
(間違いない。やはり白川歩美は浅霞にいたんだ…)
もしかして自分はどこかで白川歩美を見逃していたのではないかと悔しい気分になった。そしてさらに衝撃的な話が沙織の口から出る。
「あと、白川歩美って方が、旅客機でスカイツリーに突っ込んだのは真田竜彦だ、みたいな事を匂わせるような話をしてました。」
「えっ!?」
刑事らは騒めく。警察はサーガによる同時多発テロだと見て捜査をしていた。しかしその話が本当なら捜査全体が覆る大きな証言だったからだ。
「はっきりとは断言してませんでしたけど、スカイツリーに旅客機が突っ込んだって、何ですか?スカイツリーが壊れたって事ですか??」
拉致されている間、世の中で起こっている事など全く知らされていなかったのであろう。今回の同時多発テロを誰も知る者はいなかった。しかし彼女らにすればそれどころではなかったであろう。彼女らにすれば自分の身に起きた事自体がテロのようなものであったはずである。今は不安がる事を言わない方が良いと判断した吉川は言葉を濁した。
拉致された女性らはある程度の事情聴取が終わるとシャワーを浴び体を休ませたのであった。

翌朝、拉致された女性が救出されたと言うニュースがスマホのニュースで報じられたのであった。


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