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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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策士-5

歩美はサーガの隠れ家の隠し通路を知っていた。そこから忍び込み拉致された女性らを救出したのであった。女性らに服を着せた後、その隠し通路を出て道路に出る。

その少し前、あるパトロールをしていたパトカーが一台の路線バスを見た。行き先は回送と示されていた為、さほど気にもしなかった。
「そう言えば、いくら回送とは言えこの時間にバスが走るって何かおかしくないか?」
助手席の刑事が言った。
「確かに。でもさ、そんな目立つ事するかな?もしそのバスで逃げようとするならむしろ昼間の方が怪しまれずに逃げられるんじゃないのかな?」
「だよな。一応連絡入れてみるか。」
刑事が浅霞署に連絡を入れると、中継して萬岸署の捜査本部に伝えられた。答えは一応探し出して調べろとの事であった。刑事達はUターンして先ほど見たバスを探し始めたのであった。

「あ!アレだ!!」
遠くにバスの後ろ姿が見えた。バスならそうスピードは出ない。刑事らはサイレンは鳴らさずに法定速度内でバスを追った。
バスは浅霞川沿いの道路で止まった。
「じゃ、警察来たからもう安心よ?彼らに保護してもらってね?私達はここでお邪魔する事にするから。じゃあね?」
パトカーがバスの後ろに停車した瞬間、バスのドアが開き複数の人影が飛び出して行くのが見えた。
「あ!誰か逃げるぞ!!」
刑事達は慌ててパトカーを降りる。人影は河原の草むらの中に消えて行った。
1人の刑事が逃走者を追い、1人の刑事がバスの中に入って行った。銃を構えてバスの中を探る刑事の目に飛び込んで来たのは複数の怯えた女性らであった。
「えっ…?」
サーガ一味だと思い踏み込んだ刑事は面食らった。しかも顔に覚えのある女性ばかりであった。一瞬頭の中が混乱し整理がつかなくなった。
「あ、あなた達は…もしや…」
刑事がそう言うと、本村沙織が泣きながら訴えた。
「助けて下さい…、お願いします…あいつらが来る前に…助けて…」
本村沙織はフィアンセの体にしがみつきながらそう言った。

「サーガに拉致されていた女性ら全員保護しました!」
仮眠をとっていた若菜に一報が入る。
「ほ、ホント!?じゃあサーガは!?」
「女性らは不審なバスを調べたところ中で発見しました。まだ事情聴取はしてませんが、これから事情聴取をしますのでお待ちください。」
「分かったわ。」
若菜はすぐさま吉川に電話を入れた。


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