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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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策士-4

「これだけ警察がウロウロしてたら、そりゃあ逃げらんないわよね。まーこんなトコで小さく縮こまって隠れてるのもいいんじゃない?まー私達はそんな中ここに忍び込めたんだけどね。」
相変わらず余裕の歩美。その余裕がサーガの鼻につく。
「調子に乗りやがって、このヤリマンどもが!」
「ヤリマンとか、酷くなぁい?」
「傷ついたー。」
銃を構えながらナメた口を聞く女達。
「てか、ホントは弾き金引くの怖くてビビってんじゃ…」
幹部の一人がそう言った瞬間、パン!と乾いた音が部屋に響いた。
「えっ…?」
その幹部の頬から血が流れた。幹部の頬を銃弾がかすめたのだ。その幹部は唖然としていた。
「あら、あなたの言う通りビビって命中しなかったわ…?フフフ」
わざと外したのは誰が見ても明確であった。もはや目の前のキャバ嬢風の女らは全員只者ではない事を疑う余地はなかった。
「もうここも飽きたわね。何だか臭いし。紀香ちゃん、英恵ちゃん、女性達を連れ出して。」
「はい。」
紀香と英恵が拉致されている女性に近付く。
「おい!女どもに近付くんじゃね…ぇ…」
動こうとした幹部に4つの銃口が一斉に向いた。
「っと…」
動けない幹部らをよそに2人は拉致された女性らを次々に部屋の外に逃がした。その様子をじっと見ているサーガはそれよりも歩美の本当の目的の方が気になる。
「何なんだ、目的は…。」
サーガがそう言うと、歩美は溜息をついて答えた。
「しつこい男は嫌いよぉ〜?でもあっさりしてるのも寂しいけどね?アハッ!」
そう笑った後、歩美の表情が一変する。冷たい表情でサーガを見つめた。
「レイプはね、許せないのよ。それだけ。レイパーなんてみんな死んでしまえばいいと思うのよね。真田竜彦は連続レイプ犯の可能性があってね。自分がレイプした女性の屈辱的な写真をパソコンの中に入れてるようだったからそのパソコンを除いて真田竜彦が連続レイプ犯だと分かった時点で始末する為に私は真田竜彦の彼女になり様子を探ってたのよ。付き合ってる最中、レイパーに抱かれてると思うといつも吐き気がしたわ?反吐が出そうだったわ。ま、その証拠を掴んだ時には既にあなたに真田竜彦を連れ去られた訳だけどね。でも奪い返してさー。でも彼は幸せだったんじゃない?スカイツリーを全壊させると言う名誉的な死に方したんだからね。」
「な、何…?真田がスカイツリーに旅客機をつっこませた張本人だと言うのか…?」
サーガがそう言った瞬間、拉致されていた女性達を全員部屋から逃し終えた。
「信じるか信じないかは、あなた次第…。フフフ、じゃあね?明日は我が身よ?バイバーイ♪」
そう手を振って歩美らはサーガ一味を部屋に残しドアを閉めた。ドアの向こうから何か音が聞こえる。どうやらドアが開かぬよう何かを積み上げているようだ。慌ててドアを開けようとするがピクリともしない。怒号を飛ばすサーガ一味らの耳に、ドアの向こうの人の存在を示す音が全く聞こえなくなった。
(真田がスカイツリーに旅客機を突っ込ませた?一体どういう事だ…?)
サーガは閉じ込められた事よりも、その事が強く頭に浮かんでいたのであった。


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