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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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ひとりじゃない-2

多くの捜査員も浅霞市に送り込まれた。大量の武器がサーガ裏本部から運び出された形跡があり、なおかつワンボックスカーが5台以上置ける場所を持つビルなどを徹底的に洗い出すつもりだ。若菜の指示が出てから1時間後、浅霞市は急に物々しい雰囲気に包まれたのであった。

そして若菜は千城県警本部で白川歩美の捜査をしている吉川に電話をかけた。
「吉川君、白川歩美について何か手がかりは?」
「すみません、まだ何も…」
「謝る必要はないわ?ところで吉川君、さとみちゃんと一緒にちょっと東京に来てくれないかな?」
「東京ですか?」
「ええ、萬岸署に来て?恐らく白川歩美は都内か近郊にいるはず。白川歩美は2回ともサーガと関係する場所に現れたでしょ?だからきっとサーガのいる近くにいると思うのよね。今、サーガは埼玉の浅霞市に潜んでると睨んでそこを徹底的に調べてる所なの。もし私の読み通りにサーガが浅霞市にいるとすればきっと白川歩美もそこ付近にいるはずだと思うの。白川歩美について一番良く知ってるのは吉川君とさとみちゃんでしょ?だからこっちの捜査に加わって欲しいの。」
吉川は少し間を置いて答えた。
「俺は構いません。石黒さんはどうする?」
テロの渦中の都内に行く事を心配しているようだ。しかし電話口の向こうから、行くわ、と言う頼もしい声が聞こえた。
「2人で今からそちらに向かいます。」
「うん、待ってるわ?そっちの特命捜査対策室は金田君に任せて。結衣ちゃんに補佐させて?」
「分かりました。」
「助かるわ。運転はさとみちゃんにさせてね?」
吉川は申し訳なさそうに答える。
「はい…」
と。吉川とさとみはそのまま面パトに乗り常磐道を走り萬岸署に向かった。

都内に入り高速から見えるべきスカイツリーがない光景は異様なものであった。出来た時は聳え立つスカイツリーに違和感を感じたが、無くなった今では逆にない方が違和感を感じる。テロが今起きている街…、2人が見る東京は戦場に思えた。もしかしたら隣を走る車が自爆テロを起こすかも知れない…、そんな可能性もある危険な区域に入り込んだ2人は、今までどこか平和ボケしていた自分を戒めるかのように背筋を伸ばすのであった。

2時間後、2人は無事萬岸署に到着した。お台場には何度も来たが、特に萬岸署の周りは異様な緊迫感を感じる。そんな中、若菜が2人を出迎えた。
「お疲れ!早速捜査会議するわよ?」
「はい。」
2人は若菜の後を追った。途中、さとみが吉川の耳元で小声で言った。
「体、大丈夫??」
「ええ、何とか…」
未だ薬物中毒が治りきらない吉川を心配するさとみ。これまでも辛そうな姿は何度も見て来た。一度運転中に発作が起きた事があり、以来コンビを組むさとみが運転を任されている。もし吉川に体の変調があった時は自分がフォローしなくてはと思いながら捜査をするさとみであった。


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