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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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ひとりじゃない-1

殆どの署員が2時間程の仮眠を取り、捜査を再開する。昨日に続き特に航空会社への捜査に力を入れる方針だ。同時にNシステム解析班は若菜と共に寝ずの作業をしていた。署員らが2時間の仮眠を取り終えた頃、塗りつぶされたNシステムの設置されていない道の指し示す方向が導き出された。

「Nシステムって私が思っていたよりもたくさん設置されてるのね。おかげで助かったわ。」
「特に県境を抜ける道路には予算をかけて設置しましたからね。」
目がショボショボして来たが、いよいよ若菜がサーガの潜んでいそうな地域に赤マジックで丸をつけようとしたその瞬間、徹夜を忘れてしまったかのように目を輝かせた解析班。その瞬間、やり遂げた満足感に包まれた。若菜はマギーを呼んでサーガの居場所を特定する。
「サーガの潜伏先は…この地域ね。」
若菜が赤丸をつけた場所、それは埼玉県浅霞であった。幹線道路付近には続々と新たなショップやレストランなどが並び、最近は大きなショッピングモールが立てられた。反面、少し車で走ると自然豊かな街だ。近くには中規模都市もいくつかあり人口もそこそこある。警察はサーガの潜伏先を人里離れた場所と見立てていた為、予想を裏切られた思いがした。
「地理的には外環があり小泉ジャンクションから東京にも新潟にも行けるし東北道もある。東北道を行けば圏央道、北関東道路、があり逃走するなら便利って言えば便利よね。意外と山奥って不便だからね。今考えればNシステムを避けて走るとなるとそう遠くまで行ってらんないし。いくらサーガと言えどそう遠くまでのNシステムの設置場所を把握するには時間がかかるだろうしね。それに私達の動きを見ながら計画を遂行してる事を考えるとそう遠くに潜伏はしてないはず。人里離れた場所よりも人混みに紛れた方が返ってうまく隠れられるもんだし。今捜査車両はどの辺で待機させてる?」
「腰ケ谷付近です。」
「そう。じゃあマギー、浅霞に急行させて。派手にサイレン鳴らしていいわよ?浅霞市内をガンガンサイレン鳴らしながら走り回って?それがサーガ達にプレッシャーを与える事になるから。最低20台向かわして。広範囲をサイレン鳴らしながら走り回らせて。」
「了解です!」
マギーは近隣署に電話をしてなるべく多くの面パトや覆面パトカーを浅霞に向かわせた。

「さてと、炙り出してやるからね、サーガ。レイパーが支配する国なんて考えたくもないわ。私があなたの未来をレイプする番よ?全てを終わりにしてみせる。湯島武史から始まった悪しき愚行を終わりにしてやるわ?」
若菜は地図上の浅霞市を見ながら静かにそう呟いたのであった。



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