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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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ひとりじゃない-13

好きと言う言葉に懐疑的な気持ちを抱いた吉川だったが、覚醒剤による幻覚症状の出た自分を確かに守ってくれたさとみに、それを疑うような言葉は出なかった。自分でもどうしようもない、あれ程苦しい幻覚症状を鎮静させてくれたさとみには尊敬の念すら感じる。吉川はさとみを強く抱きしめて、その言葉に答えた。

「ありがとう、石黒さん…」
「ううん?」
上目遣いで見せる可愛らしい笑顔に顔が綻ぶ。見つめ合いながらお互い笑顔を見せた。
「もう収まった?」
「はい。おかげ様で。」
「良かった…。」
そこでさとみは笑顔を消した。
「私ね、犯されると思った…近藤さんに。怖くて何も出来なかった。私はレイプ被害者になるんだって思った。レイプ被害に遭った人達はみんなこんなに怖い思いをしてるんだと思うと、今まで彼女らの辛さを理解していたつもりだったけど、どこか他人事のように思っていた自分に気づいたの。私は今からその辛さを思い知るんだって。でも吉川君が助けに来てくれた。本当に嬉しかった。あの時の恩は絶対忘れない。だから私は吉川君の苦しみから救いたかったの。今度は私が守る番だって。吉川君を守れるなら何でもするって決めたの。少しは守る事が出来たかな…。」
「はい、自分でもどうしようもなかった苦しみから守ってもらいました。」
すると一転、眩しい程の笑顔を見せた。
「良かったぁ。」
と。その姿に吉川は胸がキュンキュンしてしまった。年上のさとみが可愛くて仕方がない。先ほどの言葉にようやく答えられた。
「好きです、石黒さん。」
「私もっ。」
再び熱いキスを交わした。

「私ってホント、男を見る目がないわ。いい人だと思っていた近藤さんは私をレイプしようとした。でもチャラくて下品だと思っていた吉川君を私はこんなに好きになってる。」
「覚醒剤と関わらなきゃ石黒さんの見る目は間違ってなかったよ、きっと。俺はチャラくて下品ですよ、確かに。」
「チャラくて下品でも今、私は吉川が好き。私は人間の本質を見抜く力がないのね…。」
「人間の本質を見抜ける人なんてそうはいないですよ。時間をかけて相手を見て、理解してようやく分かるもんなんじゃないですかね?」
「かもね。」
いつの間にか2人の雰囲気は物凄く良いものになっていた。それは濃密に触れ合ったからこそなのだろう。さとみは吉川とセックスをして後悔はなかった。


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