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【SM 官能小説】

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鏡【裏側】〜初恋〜-2

デザートが運ばれ最後のコーヒーを飲み終わると、
「それじゃ後は頼んだよ。」
そう言って親父が立ち上がった。
「すまんな、仕事でどうしても外せない集まりがあるんだ。後のことは彼女に任せてあるからお前はゆっくりしていきなさい。」
親父はそう言うと出口に向かう。
「いってらっしゃいませ。」
洋子さんも立ち上がると、深ぶかと頭を下げた。親父はそれには応えず、途中思い出したように立ち止まると、俺の方を振り返り、
「生徒会長おめでとう。」
そう言うと部屋を出て行った。
思いもよらぬ展開に俺は戸惑い何も言えずにいたが、弾かれたように立ち上がると、
「ありがとうございます。」
とだけ言った。
立ち上がった拍子に椅子がガタンと大きな音をたてて倒れた。

親父の姿が見えなくなると、洋子さんは
「座ったら?」
と言い、俺は倒れた椅子を元に戻すと黙って座った。
「それにしても大きくなったわね彰吾君。」
洋子さんが言った。
「はぁ、私は年取っちゃったってわけよねぇ」
洋子さんは大げさに溜息を吐くと、
「そう思うでしょ?」
と、俺を見ながら訊ねる。
「いえ、そんなことないです。とても綺麗です。」
赤面しながら答える俺。まともに彼女の方を見ることなど出来ない。
「クスクス」
小さな笑い声をたてる洋子さんを上目遣いに見上げる。
「ありがとう、とても嬉しいわ。」
洋子さんは妖艶とも感じられる微笑みを浮かべながらそう言った。
今の俺ならわかる。自分の美しさを自覚している女は、あんな風に笑えるという事を。
しかし、当時の俺にそんな事がわかるわけも無く、自分の意思とは関係なく暴れる心臓の音が彼女に聞こえないように祈るだけだった。
それから俺と洋子さんは学校のことや最近の出来事など取り留めもない話をした。
「そろそろ行きましょうか。」
そう言うと洋子さんは立ち上がった。
「はい。」
俺も彼女に続く。
チェックカウンターで慣れた手つきでサインをすると、レストランを後にして彼女は右に曲がった。
「?」
ホテルの出口に向かうなら左に曲がらなければならない。洋子さんは躊躇すること無く廊下を進んでいる。突き当たりにあるのは、エレベーターホールだった。
「え?待って…」
エレベーターの登りボタンを押す洋子さんを見て、俺は慌てて後を追った。
エレベーターの中で俺が乗り込むのを待つ洋子さん。俺が駆け込むと黙って最上階のボタンを押した。
部屋に入ると、洋子さんは窓際に近付きカーテンを開け
「綺麗ねぇ」
とだけ言った。
「シャワーを浴びていらっしゃい。」
洋子さんの声に、俺は夢遊病者のようにフラフラとバスルームに向かう。
服を脱ぎながら俺の頭は一連の出来事を理解しようと必死だった。ホテルの一室で男と女が二人きり…そしてシャワーを浴びる…それがどういう意味を持つかと言う事くらい中学生の俺にも理解出来た。
俺だってクラスメイトと一緒にエロ本の一冊や二冊見た事がある。セックスについても知識の上では知っている。
「…そうゆうコトなのか?」
頭から熱いシャワーを浴びながら独り言ちた。
シャワーを終えた俺がバスルームから出るのを見て
「私の番ね、待っててね。」
洋子さんはそう言うと、ニコッと微笑みバスルームに消えていった。
洋子さんがいない部屋で、俺はしばらく動物園の熊よろしくウロウロと歩き回っていたが、
「よっしゃ!」
覚悟を決めた。
ベッドの上に体を投げ出すと、洋子さんが出てくるのを待った。
『カチャ』
バスルームから出ると、真っ直ぐベッドに居る俺の元に近づいて来る。
「!」
洋子さんは何も身に付けていなかった。
「え?あ?よ、洋子さ…」
「シィー」
洋子さんの細くしなやかな指が俺の唇に当てられた。
「喋らないで」
次に俺の唇に触れられたのは洋子さんの唇だった。軽く触れるだけのキス。唇が離れると
「セックスをしたことはある?」
と聞かれた。
俺は口を聞く事も出来ずフルフルと頭を振る。
「じゃあキスをしたことは?」
またも頭を振って答える俺。
「そう…じゃあ私が彰吾君の初めての女になるわけね。」
洋子さんは微笑みながらそう言った。
「全て教えてあげるわ。」
そう言うと、ゆっくりと俺のバスローブを脱がせた。


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