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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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同時多発テロ-4

若菜は途中杏奈に電話をしてじき到着する事を告げた。電話の向こうの様子からするとやはり相当混乱しているようだ。杏奈の声も緊迫感に溢れていた。

10分もすると萬岸署に到着した。若菜の到着を杏奈は玄関で待っていた。萬岸署の玄関前に車を横づけすると若菜は車を飛び出した。
「どこまでの情報が集まってますか?」
若菜は開口一番にそう聞いた。
「スカイツリー、警視庁、国会議事堂、都庁に旅客機が突っ込んだ以外はまだ。どこも混乱してて。警視庁には全く連絡が取れないし。でもマズイわ?今日国民的オリンピックの本村沙織が被害に遭っているって事で警視総監を始め警視庁の主要が緊急会議を開いていたはずなの。だからもしかしたら…」
「何て事…!」
若菜は絶句した。もし日本の警察の中核を担う人物が全員命を落としたら大変な事だ。それに現警視庁総監の杉山義教は若菜の捜査に非常に協力的で、極秘プロジェクトまで用意してくれた人物だ。若菜が何不自由なく捜査が出来るのは杉山のおかげと言ってもいい。当然好き勝手やる若菜を良く思わぬ人間もいる。そう言う者達を黙らせてくれているのも杉山だ。もし杉山がいなくなり若菜に否定的な物が警視庁トップになったならば明らかにこれからの捜査に影響が出る事になる。志を全うする為に若菜は杉山の無事を祈った。

「ちなみに総理は今アメリカに首脳会談で行っていて無事、都知事はオリンピック会場問題で宮城に行っていて無事だという確認は取れてる。」
「そうですか。他に旅客機が突っ込んだ所はないんですか?」
「今の所、それはないみたい。突っ込んだ旅客機は全て羽田から離陸した旅客機だと。飛行機会社は現在調査中だけど、全てAMAである可能性が高いって。」
若菜は歩きながら杏奈に情報を聞いた。署内に入るとみんなテレビを食い入るように見ていた。

その時だった。中継をしていたレポーターが叫んだ。
「あ!今警視庁ビルが崩れ始めました!何て事だ!危険だ!逃げろ!!」
現場の緊迫感が画面からヒシヒシと伝わる。上階から崩れ始めた警視庁ビルは音を立てて崩れ落ちた。
「あ…」
若菜も杏奈もマギーも、そして萬岸署員全員が口を押さえてその様子をただただみているしかなかった。大きな粉塵を巻き上げ、警視庁ビルはあっと言う間に崩れ去ったのであった。それは都庁も同じであった。スカイツリー、警視庁ビル、国会議事堂、都庁…その全てが無残な残骸に化したのであった。


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