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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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同時多発テロ-3

「上原さん、スマホのニュースに…」
マギーがスマホの画面を見せた。するとスカイツリーに旅客機が突っ込んだと言う内容のニュースが速報と言う形で報道されていた。
「衛星放送…、衛星放送ならスカイツリー関係ない!どこか衛星放送受信してる会社探すわよ!」
今いるビルの中で衛星放送を受信している会社を探す事に決めた。若菜は階段を駆け下り、まず最上階にある会社から調べて行く。

始めに入った会社はBSすら契約していなかった。しかし次に訪れた会社には運良くBSが見られる状態にあった。若菜は断りを入れテレビをつける。
「あ…」
BSでは緊急速報と言う形でこのテロであろう事件を報道していた。そこにはアメリカの同時多発テロで見たと同様の、あの光景が映し出されていた。やはり警視庁ビル、国会議事堂、そして新たに都庁に旅客機が突っ込んだようだ。未だ現実とは受け入れがたい光景が目に飛び込んで来た。

「完全に同時多発テロね…。まさかここまでやるとは…。間違いなく日本の犯罪史上最悪の事件だわ…」
落ち着きを取り戻した若菜に対してマギーの顔は青ざめていた。以前アメリカで起きた同時多発テロにてワールドトレードセンターに旅客機が突っ込んだ際に炎に追われ窓から飛び降りる人間の姿を何人も見た。それと同じ事が起きているであろうと考えるだけでマギーは胸が痛くなって来る。

「ここでテレビを見ていても仕方ないわ。まず萬岸署に行って杏奈さんと合流して情報を集めるわ。無闇にあの炎に包まれた警視庁に行っても危険なだけだし。それに崩壊するかもしれないしね、ワールドトレードセンターみたいに。」
「警視庁が崩壊…」
日本の警察をまとめる警視庁がいとも簡単に崩壊してしまう事が信じられない。警視庁と言えば日本警察の心臓だ。その心臓を失った警察は一体どうなってしまうのだろう…マギーはそう考えた。

若菜はマギーの運転で萬岸署に向かう。レインボーブリッジを渡るとそこはお台場だ。情報が耳に入っていないのか普段と変わらぬ観光客で賑わっている。子供が駆け回り、親が慌てて追いかけるごく普通の日常の隣では旅客機がビルに次々に突っ込むと言う緊急事態が起きている。テロとはいかなる時間も場所も選ばないものなんだと改めて感じた若菜とマギーであった。


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