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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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同時多発テロ-5

「あっ…!」
若菜は急に何かを思い出したかのように大きな声を出した。
「ど、どうしたんですか!?」
マギーが若菜の顔を見る。するとその様子から何か重大な事を思い出した事を察する事が出来た。
「警視庁には和ちゃんとエリサちゃんが潜入捜査してたんだった…!」
「あっ…!」
若菜が先程見せた表情と同じ表情を浮かべたマギー。USの喜多和典と沼尻エリサが現在警視庁内の内部捜査の為に潜入捜査をしていた事を思い出した。若菜は慌ててスマホを手に取り喜多に電話をかけた。
「…出ない…。」
若菜の顔から血の気が引いて行く。そしてすぐさまエリサに電話をかけた。
「はい!」
エリサは電話に出た。若菜は息を荒めて電話口で話す。
「エリサちゃん!?無事だったのね!?」
電話の向こうからは混乱する現場の生々しい音が聞こえる。
「はい!私は1階にいたので、何が起こったのか分からずみんなが逃げろと叫んでいたのでとにかく一緒に逃げたんで…」
「そう!良かったぁ、無事で…。和ちゃんは??」
「…わかりません。今日は朝から別行動だったんで朝別れてからはどこで何してるのかも…」
「え…」
絶句した若菜は言葉が続かない。嫌な予感しかしない。もう警視庁ビルは崩壊している。瓦礫の中に閉じ込められているか、それとも命を落としているか、だ。若菜は頭の中が真っ白になる。

「現場はかなり混乱してます。旅客機が突っ込んだと言うのもさっき聞いたばかりです。何が起こったのか全く分かりませんでした。ただ、警視庁ビルはもう崩壊してます。私は逃げるのが早かったおかげでだいぶ離れた場所まで避難できたので今の所安全だとは思いますが…」
「油断しないで?他に国会議事堂と都庁が同じような被害に遭ってるから。」
「えっ?スカイツリーだけじゃなかったんですか!?」
「ええ。今の所四ヶ所に旅客機が突っ込んだわ?同時多発テロの可能性が高い。」
「同時多発テロ…」
エリサは絶句した。
「今どの辺に避難してるの?」
「ちょうど皇居の前あたりです。」
「そう。じゃあ今から向かうわ?そこを動かないでね?」
「分かりました。」
「着いたら連絡する。」
「はい。」
そう言って若菜は電話を切った。
「マギーはここに残って情報を集めて?杏奈さん、パトカー借りるわね?」
「わかったわ。」
マギーは残れと言われてホッとしている自分が情けなく感じた。


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