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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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同時多発テロ-2

本当に旅客機がスカイツリーに突っ込んだのかどうかは分からない。もしかしたら爆弾により破壊されたのかも知れない。いつもと何も変わらないであろう東京の風景の一部だけが異常をきたしている現実がそこにはあった。

その時であった。
「!?」
若菜らの背後から物凄い爆音が近づいて来た。振り向く若菜の目に映ったものは信じられない程に大きく見える旅客機であった。上空を通り過ぎると何かに掴まっていなければ吹き飛ばされてしまいそうな風圧に驚く。その旅客機は物凄いスピードで、まるで着陸態勢に入るかのように高度を下げていた。
「ま、まさか…」
その旅客機が向かってあろう場所は若菜が見ている品川方面から見てスカイツリーの左だ。若菜はその場所を頭の中で地図と照らし合わせる。

「皇居…!?」
その旅客機の向かう方向は皇居の方角であった。明らかにおかしな軌道だ。悪い予感しかしないその軌道で旅客機はスピードを落とさず突っ込んでいく。
「まさか…」
マギーが口に手を当て呆然としている。
「間違いなく突っ込もうとしてる…。マズいわ…。この東京で同時多発テロが再現されようとしてる…!」
「同時多発テロ…」
マギーがそう呟いた瞬間、小さくなって行った旅客機が黒煙と化した光景が目に飛び込んできた。
「突っ込んだ…!皇居に…。いや、皇居の手前…?手前には何がある?どこ…?桜田門??桜田門…、まさか…警視庁!?」
「まさか…!?」
それを確認する間も無く、再び若菜らの上空を旅客機が高度を下げて飛んで行った。方角的にはさっきの旅客機と同じ方向だ。いや、少し左か。少し左にずれているように見えた。
「警視庁の左方向…、永田町…、国会議事堂!次は国会議事堂!?」
若菜はその旅客機を見つめる。やがて再び黒煙が上がる。
「何て事…サーガはここまで計画していただなんて…。読みが甘すぎた…。奴らは本気で日本を支配しようとしてる…。」
マギーは怖くなった。旅客機を平気で街に墜落させてしまうようなテロリストを相手にしている事を。東京刑務所や風俗店の爆発など子供の悪戯のように思えてきた。気付くと足元が震えていた。

「通じない…」
若菜は警視庁に電話をしてみたが全く通じなかった。考えたくもないが、高い確率で警視庁はテロに攻撃され破壊されたんだと思った。スカイツリーが破壊された、恐らく警視庁も国会議事堂も。若菜はまず自分がどう動けばいいのかさえも全く分からなかった。テロの脅威が若菜にさえも衝撃を与えたのであった。



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