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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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同時多発テロ-1

「えっ…?」
サーガ日本國統一真理教の放送が急に途切れた直後、若菜の元に一本の電話が入ったのであった。それはとてもじゃないが信じられるものではなかったし、衝撃的な内容であった。

旅客機がスカイツリーに突っ込んだ。

それが内容であった。以前にアメリカで起きた同時多発テロをテレビで見ていた若菜は、それが作り物なのか現実なのか判断出来ないぐらいの衝撃を受けた。その時と同じよう衝撃を若菜は受けた。まさか日本でそのような事が起こるとは思ってもいなかった。しかもテレビは砂嵐のままだ。映像を確認する事は出来ない。しかしそれこそが本当にスカイツリーに旅客機が突っ込んだ証拠なのかも知れないし、TERRO STARTED というテロップの指し示す意味だった可能性は高い。これがサーガ日本國統一真理教のテロの始まりを意味するものなのか…、若菜はまずそう思った。

若菜は車を降り高層ビルに向けて走り出した。慌てて追いかけるマギー。締りかけのエレベーターに滑り込み若菜とともに最上階へと向かう。
「ど、どうしたんですか、いきなり!?」
「スカイツリーに旅客機が突っ込んだという連絡があった。」
「えっ!?」
マギーもやはり耳を疑った。誰もがそうだろう。実際目で見るまでは誰もが信じらろないだろうし、実際目にした所で目の前の現実をすぐに受け入れられる事は困難だろう。マギーは若菜の言葉を半信半疑で聞いた。
若菜は特に会話する訳でもなく、ただエレベーターが最上階に到着するのを待つ。マギーも空気を読み何も言わなかった。

沈黙したエレベーターの中、到着を示すチーンと言う音が鳴る。そして扉が開くと若菜は階段を登り屋上へと出る。そして周りを見渡すと、そこにはやはり信じられない光景があった。

「スカイツリーが…崩壊した…。」
「あ…」
マギーは手で口を押さえ絶句していた。あるべき所に東京のシンボルであるスカイツリーがない。その場所からは代わりに黒煙がスカイツリーよりも高く高く上空に向かいもくもくと上がっている。2人にはそれが映画やドラマのようにしか見えなかった。
「嘘でしょ…」
マギーがそう言葉を零すと、マギーよりも早く現実に目を向けていた若菜が言った。
「これがテロよ…。」
と。その言葉にマギーは遅れて現実を受け入れる事が出来た、と言うよりは受け入れざるを得なかった。


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