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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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同時多発テロ-10

どこへ行っても言われる事は一緒であった。杏奈に鼻を摘まれながらシャワー室に案内してもらい体の汚れを落としてようやく安心出来た4人。服は全て洗濯して貰い、署員に声をかけ替えの服を借りて着替えたのであった。

「な、何で私だけ制服なのよぅ…!」
服を手配してくれた杏奈を恨めしそうに言った若菜。和典、マギー、エリサはそれぞれスーツや通勤着であったが、若菜だけ婦警さんの制服が用意された。
「フフフ、似合ってるわよ?」
そう言って含み笑いを浮かべた杏奈を見て若菜は思った。
(わざとだ…絶対わざとだ!)
と。しかし杏奈な想像通りに気持ちは変わって言った。
(でも悪くないかな…、初心に戻ったみたいで。それにコスプレっぽいし。私の婦警さん姿に目をハートにする男達、きっとたくさんいるわよ!)
そう思い始めると怒りもどこかへ飛んで行ってしまった。そんな若菜の様子を見てニヤリと笑った杏奈であった。

「さてと…」
浮かれる気持ちを入れ替えすぐに気を引き締める若菜。
「あれでは生存者は期待出来ないわね。警視庁のトップ要人を私達は失った事になる。誰が警視庁の指揮を取るのか早くリーダーを決めないと統率性を失うし混乱を極める事になるわ…」
極めて重要な問題であった。警視庁の中に決定権を持つ人間がいないと言う異例の事態を危惧する若菜。そこへ萬岸署長の中居和久が現れた。

「それは我々もすぐに危機感を抱き、全国の署長らとオンライン会議にて話し合い済みだよ。」
「さすがですね。この日本犯罪史上に残る大事件の最中、リーダー不在では事件解決に向けて圧倒的に不利な状況ですからね。で、どなたが警視庁の指揮を取る事になったんですか?」
新たな警視庁のリーダーと早く面識を持ち捜査に支障がないようにと思った若菜が中居に聞いた。中居はニコッと笑い答えた。

「暫定的ではあるが、満場一致で先程新たな警視庁総監が決まったよ。」
「どこの誰ですか??」
「それは日本一婦警の制服姿が似合う女性だよ。」
「はっ??誰ですか??勿体ぶらないで教えて下さいよ!」
そう詰め寄る若菜だが、若菜の周りの署員らは目を丸くして驚きを隠せないような表情で若菜に視線を向けていた。
「な、何よ…??」
あまりにたくさんの視線が自分に向き若干ソワソワする若菜に杏奈が興奮気味に言った。
「あ、あなたよ!若菜ちゃんだよっ!!」
「へっ??」
何のことかさっぱり分からない。意味が全く理解出来なかった。そんな若菜な腕を掴み揺らしながら杏奈は言った。
「若菜ちゃんが警視総監になったって事よっ!!」
「わ、私が?警視総監…?何を馬鹿な…」
そう言えば今、自分が婦警の制服を着ている事を思い出した。若菜はゆっくりと、と言うか恐る恐る中居に顔を向ける。
「警察庁も君の警視総監就任に異論はなかった。と言うかむしろ推していたよ。フフフ、上原若菜総監、就任おめでとう!!」
中居が敬礼するとそこに居合わせた署員らは一斉に敬礼をして若菜を祝福した。
「ま、マジ…??」
陰からドッキリ大成功のパネルを持って誰かが出てくるのではないかと思った。自分が警視総監に就任するなどと全く予想だにしていなかった。正直どうしていいのか分からない。若菜が警視総監に就いて初めて取った行動は、戸惑って立ち尽くす事になった。


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