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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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同時多発テロ-9

地上に着地するとエリサが走り寄ってきた。複雑な顔をしているのは本当は泣きながら和典の無事を喜びたいところだが、そんな自分はらしくないと思いその気持ちを抑えつけているからだろう。若菜はそう感じた。

「そう簡単に死ぬ訳ないって思ってたけどね…」
言葉とは裏腹に声が震えているのは涙を我慢しているからだ。そんなエリサの性格も気持ちも知っている和典は、そんな可愛げのない言葉にもカチンと来る事はなかった。
「まぁな。こんなんで死ぬキャラじゃねーしな。」
「だよね…」
肩まで震えてきたエリサ。本来なら和典は強く抱きしめたかった。しかし何しろ臭い。思わず遠慮してしまった。しかし耐え切れなくなったのはエリサの方であった。和典の無事を喜ぶ気持ちは抑え切れなかった。エリサが和典の体に強く抱きついて来た。
「あっ…」
和典は慌てた。何しろウンコ臭がプンプンしている。和典は強く抱き締め返す気持ちにはなれなかった。そしてすぐにエリサは異臭に気付く。
「く、臭っっ…!」
信じらんない…的な怪訝そうな顔をして後退りした。
「いやー、ウンコしてたらビルが崩れてさー。気づいたらウンコ塗れで…」
「く、臭っ!臭っ!」
安堵感も涙も一瞬にして飛んで行ってしまった。エリサは自分のシャツの匂いを嗅いだ。
「キャー!臭いっっ!匂いが移ったじゃん!!」
「お前から抱き着いて来たんだろうが!?」
「信じらんない!キャー!つ、ついてる!!」
白いシャツが一部茶色に染まっていた。慌てすぎて手で落とそうとしたが…。
「うわわっ、触っちゃった…!!」
完全にパニック状態に陥っていた。その様子を見て思わず笑ってしまった若菜。
「私も臭いからさー、とにかく萬岸署に戻りましょう。臭くて仕事になんないからね!」
3人は鼻を摘みながらマギーの待つ皇居前へ歩いて行った。

「みんな無事にだったんです…ね…、…!?く、臭っ…!」
合流したマギーは3人分の異臭を吸い込み思い切り顔を歪めた。そして無理矢理車に乗らされいつのまにか自分にも異臭がこびりついてしまった。
「く、臭いぃっ…!」
車内はまさに用足し後のトイレの中のような匂いで充満していた。鼻をつまむむ口が苦い。吐く寸前で耐え切れなくなり窓を開けた。
「そのぐれぇ我慢しろよ!ガハハ!」
笑い飛ばす和典にマギーが言った。
「喜田さんは自分の匂いだから耐えられるんじゃないですか!!」
「お前のウンコだって実際、こんな感じだろ??」
「ち、違います!!」
車内は大騒ぎであった。ある意味殺伐とした空気の中、車は萬岸署に到着した。


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