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長い夜は湯煙と共に
【SM 官能小説】

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時には場当たり的に-3

間違いない。どういう原理なのか見当も付かないが、モデルさんは乳首を刺激されると僕の質問に答えてしまうようだ。口調もいつの間にか、敬語に戻っている。
もう一度試してみることにした。まず、下乳を触りながら尋ねた。

「お名前と住所、勤務先を聞かせてもらえますか?」
「そ、そんな個人情報、言えるわけ……」

予想通りの拒否。続いて僕は、乳首を摘まんで同じことを聞いた。

「お名前と住所、勤務先を聞かせてもらえますか?」
「ぶひいいぃ! 千代内 実梨亜(ちよない みりあ)です……住所は……です。一流企業の○○商事に勤務していて、男連中からは女王様だなんてちやほやされていますけど、全く興味はありません……」
「実梨亜さん、ですね……分かりました」

住所はかなり、僕のアパートに近いようだ。乳首を引っ張って、さらに質問を重ねる。

「男性経験はいかがですか?」
「うぼおぉ! 男性経験ゼロの処女です……私の胸に触る男性は、貴男がこの世で初めてです……」

意外な気がした。男性経験豊富そうに見えたのに、まさか童貞の僕がこのおっぱいを初めて弄る男性になるなんて。
いや、それよりも、と僕は思った。この流れなら行けるのではないだろうか。個人情報から男性経験まで包み隠さず話してくれる今の状態なら、今朝の電車でおっぱいやお尻に触ったことへの申し開きぐらい、聞いてもらうのは容易いだろう。
だが、僕が口を開く前に、モデルさん改め、実梨亜さんは言った。

「ぶひっ、ぶひっ……こ、この程度で私が屈服して、貴男の言い訳を聞くと思ったら大間違いです……指でなんて、大した刺激じゃないですし……こんなの余裕で耐えられ……」
「うっ……」

まだ駄目のようだ。僕は少し落胆した。
とは言え、実梨亜さんの口ぶりだと、指以外でもっと強い刺激を加えれば行けそうな感じではある。

(指が駄目なら、口でしゃぶってみるか……)

そう思った僕は、上体を前に倒すと、舌を出して実梨亜さんの乳首を舐めようとした。それを見た実梨亜さんが短く叫ぶ。

「それは駄目ッ!!」

実梨亜さんの制止は空しく響き、僕の舌は実梨亜さんの右の乳首に接触した。お湯に浸かっていたせいか、味はしない。食感は硬いザラザラの飴を舐めるようだ。

「あふううんんんっっ!!」

実梨亜さんがまたビクンと痙攣した。どういうわけか彼女の手は僕の後頭部を掴み、おっぱいに引き寄せるような形になってしまう。乳首から口を離すことができなくなった僕はそのまま、舌でペロペロと舐め回した。

「おぉおぉおぉおぉおぉおぉ!!!」

今度はコチコチの乳首を口に頬張り、強く吸ってみる。

「えぇえぇえぇえぇえぇえぇ!!!」

さらに、ちょっと歯を立てて噛んでみる。

「いぃいぃいぃいぃいぃいぃ!!!」

吸い方、舐め方で実梨亜さんが漏らす声が変わる。まるで楽器を演奏しているようだった。うまく工夫したら、ドレミファになって曲が弾けるんじゃないかなんて、変な考えが頭に浮かんだほどだ。

(おっと、そんな馬鹿なことを考えてる場合じゃない)

一瞬、実梨亜さんの手の力が緩む。その瞬間を見計らって乳首から口を離した僕は、また押し付けられる前に急いで聞いた。

「あっ、あのっ! 今朝のことでお話が!」
「ああぁあ……はい……何でしょうか……何でも喜んでお聞きしま……ああっ! やっぱり駄目! それだけは聞くわけには……」
「ぐっ……」

僕は歯噛みした。惜しい、もう一息だったのに。もっと刺激を加えないといけないということか。しかし、この上一体何をしたら……

(そうだ……いっそおちんちんで乳首を刺激してみたらどうだろうか?)

女の人の乳首におちんちんを当てて擦る行為は、AVとかで何度も見た記憶があった。乳首を犯すなんて言い方をされていたような気がする。
指による刺激も、口による刺激も十分でないと分かった今、さらなる強い刺激を与えられるのはおちんちんしかないのではあるまいか。
ただこれは……僕はあまり経験がないので分からないのだが、寝た姿勢の女性にするのは難しいように思えた。実梨亜さんに体を起こしてもらう必要があるのだが、そんな協力をしてもらえるわけがない。

「体を起こして……なんて言っても無理ですよね……」
「そ、そんな……体を起こさせて何をするつもりですか……?」

左の乳首を摘まみながら駄目元で言ったところ、意外なことに、実梨亜さんは言葉では反抗しながらも、僕の指示通りに体を起こして正座の姿勢になった。慌てて僕は、実梨亜さんの上から後退する。
もしかして実梨亜さんは、乳首を摘ままれた状態だと、質問に正直に答えるだけではなくて、命令も拒否できなくなるのか。
確かめてみたくなった僕は、乳首を摘まんだまま言ってみた。

「……僕の水着、脱がせてもらえますか?」
「ああ……一体何をするつもりなんですか……?」

怯えた表情と口調になりながらも、実梨亜さんの手は僕の水着を下ろしにかかった。どうやら乳首を刺激されると、口では嫌がりつつ、ある程度は命令に服従するのが確定のようだ。今朝のことについて、話を聞いてもらうのは無理だったけど。

「おちんちん出します……」

実梨亜さんの手によって、僕の水着が膝まで落ちる。露天風呂にいたときから勃起しっ放しだったおちんちんは、勢いよく跳ね上がって、彼女の目の前に躍り出た。

「あああ……」

顔を近づけ、目を見開いて、僕のおちんちんを観察する実梨亜さん。水着が足首まで押し下げられると、僕は自分で足を抜いて、全裸になった。


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