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SM学園・行事幕間
【学園物 官能小説】

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第8話 模擬エスコート-1

〜 2番の学園祭 ・ 模擬エスコート ・ 〜


 
 体育館からB棟に向かう渡り廊下で、『風紀』の腕章をつけた2人組とすれ違いました。 竹刀をもって先頭を歩くBグループ生と、後ろ手に縛られたまま静かに付いてくる、C−1組の風紀委員さんです。 Bグループ生はいつも通りの制服姿な一方、C−1組の子は真っ黒なボンデージ・スーツを着て、口に『ハミ』を噛み、鼻は上下左右に鼻フックをかけられています。 背中に回した両手は、貫頭衣でグルグル巻きに拘束されていました。 スーツからはみ出したお尻やおっぱいを赤く腫らし、それでも身体を労わることなく胸をはって背筋を伸ばしています。 ピンと伸ばした姿勢からは、拘束されているとはいえ『風紀』に携わる凛々しさが醸されていました。

 すれ違ってから【A2番】先輩が教えてくれました。

 学園祭における風紀委員は、学園を巡回しながら風紀をチェックします。 風紀といっても幼年学校のソレとは全く違っていて、主に『Bグループ生の自慰チェック』、『Cグループ生の身だしなみチェック』になります。 Bグループ生は、許可なく自慰をすることは勿論『自慰をしたそうな素振り』をするだけでアウト。 そんな雰囲気を見つければ、その場で風紀委員が気合を入れます。 通常は竹刀で3発。 オマンコの近くで手をモゾモゾさせていれば、その場でM字に開脚させて、濡れそぼったオマンコを叩きのめす。 おっぱいを不自然に揺すっていれば、脇をしめてバストアップさせてから両乳房を打ちのめすそうです。 Cグループ生は、陰毛や鼻毛の処理損ないが見つかればアウト。 片端から体毛を毟った上で、意識の低さを叩きなおすべく、お尻を10発打ち据えるそうです。 そういえばすれ違うとき、鼻と股間をジロジロ見られたのは、私の体毛処理具合をチェックしてたんでしょうか……。

 竹刀で気合を入れるのはBグループ風紀委員の仕事だそうです。 じゃあCグループ生は何をするかというと『代理罰』を引き受ける役目になるそうです。 『代理罰』というのは、『気合を入れるべき対象が、何らかの理由――展示中だったり、竹刀が届かない場所にいたり、接客中だったり――で気合を入れられない場合、替わって罰を受けること』です。 例えば全裸で『彫像のオブジェになりきっている』Cグループ生が、おまん毛を抜きそこなっていたとして、風紀委員が『彫像を止めて罰を受けに来なさい』という訳にはいきません。 だって『彫像を見ている外部の方』がいれば、その方の興を削ぐことになりかねませんから。 そういう場合に『彫像になりきっている』子の前で、その子の代わりにCグループ風紀委員に罰を与えます。 この場合はボンテージなお尻を10発、力いっぱいひっぱたくわけですね。

 風紀委員は罰を与える立場なため、罰を受けるにも見本たる姿勢が求められます。 痛みを表情に表したり、悲鳴をあげたり、よろめいたりするのは全てNG。 淡々と何事もないかのように打たれ、一切声を挙げずに耐えてこその『代理罰』です。 でも、そこまでの気力は、まだCグループ生にはありません。 そこで声を出さないように『ハミ』を噛み、姿勢を崩さないように『ボンテージ』で保護し、表情の一部を強制するために『鼻フック』をつけている――そんな風に【A2番】先輩は説明してくれました。 説明してくれる、といっても『風紀委員』の役目についてわざわざ私に教えてくれたわけじゃありません。 【A2番】先輩が『来賓』に説明するイメージトレーニングしていて、その様子に横から耳を欹(そばだ)てていただけの話です。

 そうして渡り廊下を過ぎ、B棟の2Fにつきました。 普段のB棟は、清潔感こそあれ、シンプルで無機質な空間です。 それがどうでしょう、張り紙や紙花、色紙のアーチやアレコレで、壁からドアから賑やいでいました。



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