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梟が乞うた夕闇
【鬼畜 官能小説】

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-3

 影を数えると視界に入るだけで五人いるが、背後にも人の気配。女一人にまあ、何とも仰々しい。思いのほか敵の数が多く、香菜子は心の中で舌打ちをした。
「気分はどうかな? ヨシオカさん」
 轡をしておいて問いかけてくるなんて、馬鹿じゃないだろうか?
 吉岡真理子の偽名を呼んだ中央の男へ毒づくことで、香菜子は取り乱す原因ともなりうる危機感を抑えるよう努めた。
「ンーッ! ……ンーッ!!」
 男たちが近づいてきた頃合いを見計らって、悲痛な呻きとともに身を悶えさせてみせる。こんな姿で縛られて恐怖に駆られた、真面目で清楚な秘書課の女を演じるために。





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