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狙われた人妻
【熟女/人妻 官能小説】

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すれ違い-1

 師走に入ると一気に冬の様相に街は一変した、長屋周辺の木々はすっかり葉を落とし寒々した光景が広がっていた。

 転勤以来家に帰らない幸一を案じて玲子は名古屋へと赴いた。
幸一の借りてあるアパートは名鉄犬山線を乗り継いだ江南市にあった、この辺りは名古屋市のベッドタウンとして栄えたが今は空き家も多くまたどこの街でも見られる人口減少が続く街であった。
 あらかじめ連絡した時刻に幸一は出迎えていたが、転勤してわずか2カ月であの生気みなぎる夫とは思えないほどやつれた表情に玲子は驚いた。
バスでわずか10分のところのアパートに着いた。
「ねえ相当古いアパートね、朝は相当早く出るの?」
心配そうに聞く玲子に幸一はうなずいた。
中に入ると閑散とした部屋には仕事で持ち帰った書類らしきものが炬燵の上に置かれ小さな台所には飲み残したコーヒーが置かれていた。
「あなた今日は鍋にしない、スーパーに付き合って」
「ああ・・・」
気のない返事の幸一にそれでも玲子は明るい表情で応えた。
「子供達もあなたの帰りを待ってるわ、正月前に帰れないの?」
「そうだな、仕事の区切りがなかなかつかなくて・・俺も嫌になるよ」
そんな会話をしながら幸一の様子が次第にわかるようになっていた。

 久しぶりの再会で玲子はうれしかったが、幸一の冴えない表情が気になった。
夕食に買い込んだ酒に燗を付けながら玲子は言った。
「ねえ、今夜はお酒は飲んで温まって思い切ってエッチしない、アレも持って来たから」
でも幸一の反応はいまいち冴えなかった、普段の幸一ならば玲子からの誘いならごはんんもそこそこに風呂に入って寝室で待ちかまえていたのに・・・。
それでも玲子は気をとり直して炬燵に着くと日々の子供らの話を持ち掛けて明るく振舞った。
玲子はすっかり酒がまわってきたのか白い肌を桃色に染めながら幸一の脇に擦り寄った。
「どう・・久しぶりにエッチしましょう、お布団敷いてもいい」
「敷いてもいいけど俺疲れてんだ、そんな気分になれないんだ」
「いいからいいから、お布団敷くから来て」
玲子は襖を開けると6畳ほどの狭い部屋に布団を敷いたがあまり布団など干さないのか少し湿気臭いを感じていた。
 冷え込んだ部屋の電気ストーブを付けるとすぐさま部屋の中はパーと明るくなった、玲子は白いセーターを脱ぎスカートのファスナーを下すとバックから黒い網タイツを取り出した。
<これ着ればきっと興奮してその気になるわよ・・>
玲子はそんな思いで下着を獲ると全身を網タイツで覆った。
見事な白い肉体に黒タイツは誰が見ても男を興奮させる、豊満な乳房とやや下腹部に着いた脂肪、はちきれそうな巨尻に食い込む網、玲子は先に布団に入っていた。
 暫くすると幸一はパジャマ姿で布団に入った。
「ねえ抱いて・・・もうこんなに濡れてるわ」
玲子は幸一の手を取ってそぼ濡れた股間に誘い込んだ。
「お前も俺の気持ちも知らないで、盛んなんだな・・」
「まあ、そっけない、今夜はあなたをその気にさせてあげるわ」
幸一のパジャマのズボンををゆっくりと下げた。
「元気にしてあげる」
萎えたチン○を口で銜え込んだ。
 ウム ウム
熱い舌がねっとりと幸一のモノにまつわりついた。

「だめなの・・・」
冷めた空気が漂い始めていた。
「せっかく名古屋へ来たんだから、明日どこかに連れてって」
「ゆっくりしたいんだよ、なんだったらひとりでデパートでも行ってきな」
つれない返事に玲子は返す言葉を失っていた。

 翌朝、玲子は幸一の朝食を準備すると帰り支度にとりかかっていた。
「幸一さん天気のいい日には布団干すのよ、あまり無理しないでね」
「ああ・・」
「私少し名古屋で買い物して帰るわ、それじゃあ元気でね」
そう言って玲子はアパートを出た。
慣れない街を出て電車で名古屋に向かっていた、眺める風景を見ながら師走のどんよりした空模様は二人の冷めた心のを映し出しているようだった。
「間もなく名古屋、名古屋」車内放送が聞こえて間もなく駅に降り立った。

「お母さん早かったね、何時についたの」
娘の亮子が部活から帰ると玲子が帰宅しているのに驚いたように聞いてきた。
「3時よ・・・」
「元気だったお父さん」
「・・・・」
空気を察したように亮子はそれ以上は問い詰めることはしなかった。
「留守中なにもなかった?」
「あのね、民生委員の大島さんだったっけ訪ねてきたよ、なんでも相談あるらしく」
それは後で分かったことであったが最近松川は2,3日仕事で帰らぬこともあり純少年が気がかりで面倒を少し見てほしいとのことであった。

そしてクリスマスの夜の事だった。
「こんばんわ」
チャイム越に見える松川の顔、玲子は何事かと思いながら玄関に出た。
「夜分すみません、今夜から26日まで家を空けるので純のことよろしくお願いします」
とっさであったが大島から聞いていたこともあり玲子は了解した。
「今日はクリスマスですからジュン君連れてきてください、パジャマも持たせてくだされば家で預かりますよ」
「いいんですか?純も喜びます」
松川は玲子の予想しなかった返事に嬉しそうな表情を浮かべながら純を急いで連れて来た。
「ジュン君今夜はクリスマスよ、ケーキ食べて楽しもうね、そして今夜はおばさんと寝ようね」
純も嬉しそうな笑みを浮かべていた。
「ではよろしくお願いします」
松川は純を預けると師走の夜を出ていくのだった。

玲子はケーキをうまそうに食う純を愛おしそうに見ながらふと純の首元の汚れが気になって言った。
「ジュン君、最近お風呂入った?」
「ううん、あまり入ってない」
「今夜おばちゃんとお風呂入ろうか、綺麗に洗ってあげる」
「いいよ、おばちゃんもボク洗ってあげる」
そんな可愛い言葉に玲子は純を切なく思って抱きしめるのだった。





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