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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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面影-2

下條は若菜の顔をジッと見つめながら慎重に口を開く。
「あなたは今、冷静な判断が出来る正義に満ちた刑事ですか?」
意外な問いかけに若菜は少し面食らったが、当然だ。即答する。
「勿論。」
その言葉に偽りがないか観察すると、下條は真剣な眼差しで言う。
「私はサーガと田口徹に親交があった事を知ってます。」
その言葉に若菜な目が光る。が、驚きはしなかった。その可能性はあるかもしれないと思っていたし、それが予想通りであったからだ。驚いたのはマギーだけであった。
「勿論うちの施設内に入った事はありません。しかしサーガを訪ねて来る田口を良く見ました。その時はその少年が田口徹だとは知りませんでしたが。」
その言葉に若菜はピクッと動く。
「少年…。田口を初めて見たのは彼がどのぐらいの時ですか?」
「高校生ですね。サーガと田口は同じぐらいの年齢ですから。彼の制服はサーガの高校とは違いましたので、通っていた学校は違うはずです。良く本やCDを交換していましたが、今考えればもしかしたら麻薬を受け渡す偽装だったのかも知れません。ちょうどその頃からです。フレア内に麻薬を使用している信者がいるのではないかと噂が出始めたのは。」
「と言うと、サーガの麻薬のルーツは田口徹の可能性が高いかもですね。」
「私もそう思います。その頃からフレア内でサーガの存在感が大きくなって行ったような気がします。一気に仲間が増え。存在感を増しました。」
「なる程ね。サーガは田口…すなわちR4から麻薬を手に入れてた訳ね。R4が悪の巣だったって訳か。」
「それにサーガは頭が切れる。色んな戦略を立てるのが得意でした。私が思うに田口徹の事件は裏でサーガが手を引いていた可能性が高いと思います。ただ表立って自ら指揮をとるのは好まないようでした。裏から手を引き自分の立てた戦略を観察しているのが好きなようだったんで。」
「なる程ね。湯島武史は緻密な計画を立て犯行を繰り返していた知能犯。だから最後まで警察に捕まる事はなかった。でも田口はそう言う性格ではなかった。がさつで激情型。そんな彼が警察の手玉を取る行動をした事に違和感を覚えてたのよね。誰か協力者がいたんじゃないかと。これでハッキリしたわ。サーガこそが田口徹の協力者だったんだと、ね。」
「間違いないでしょう。」
下條も同じ考えであった。
「田口徹が消えた後、田口は自分の基盤を十分に固めたでしょう。そして真田に目星をつけリーダーに立てようとしたところにさらなるいい素材を見つけた。サーガは近藤君を第二の田口にしようとしている。そして近藤君を使い、何か大きな事を企てている。一体何かしら…?」
若菜は下條の顔をジッと見つめた。


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