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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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面影-1

「おはようございます。」
約束の時間にロビーに降りると、すでにマギーは待っていた。普段から弛んだ姿は見せないマギーだが、今日も実に朝からシャキッとしていて凛々しい。
「だるそうですね?」
「ちょっとね…」
あんな悪夢を口にするのも嫌だ。オナ疲れだと言った方がまだマシだ。しかし理由を尋ねてくる訳でもなく、若菜はチェックアウトを済ませてホテルを後にする。
「じゃあフレア本部行くわよ。」
「はい。」
現代表の下條高志に会いに行く予定だ。前回会った時にはまだまだ隠していると言うか、話したくない事がたくさんあるような気がした。反乱分子とは言えフレアを窮地に陥れてしまいそうな事を素直に話す訳がないと考えていた若菜は必要最低限の事を聞くに留まった。しかし千城支部の爆発事件や昨日の東京刑務所の爆発騒ぎは下條の耳にも入っているだろう。サーガに真っ当な宗教団体として存続させていきたいフレアを潰される事は本意でなないだろうと考えた若菜は先日聞けなかった話も聞けるのではないかと考えたのであった。

フレア本部へ到着した。本部の前にほうきを持って掃除している下條の姿があった。
「代表自らお掃除ですか?」
若菜の問いかけに顔を上げた下條。
「おはようございます。今日は何か?」
「いやぁね、ちょっと車が壊されちゃって帰れなくなったからちょっと寄ってみたんですよ。」
「…それは大変でしたね。」
その様子に若菜は下條が昨日の東京刑務所での爆発事件を知っている事を感じた。
「いきなりお邪魔して何ですが、お話する時間、あります?」
「もちろん。」
「ご協力に感謝致します。」
若菜らは下條に招かれ事務所に入る。若菜は下條がむしろ話だがっている事を察した。自分とサーガは全く関係がない事をはっきりさせたいのだろう。サーガのしている事は自分には全く関係がないと。事務所に入るとテーブルを挟んでお互い座る。事務所にいた信者にお茶を依頼すると冷たい麦茶が出された。
「今日も暑いですね。」
「ええ。おたくの信者さんは気がききますね。冷たい麦茶を出してくれるなんて。」
「まぁそのぐらいは…ね。」
ニコッと笑う下條。その麦茶を一口飲むと既に笑顔は消えていた。
「昨日の爆発騒ぎは既にご存知ですよね?」
若菜は単刀直入に聞いた。しかし全く動じない下條。
「ええ。」
「フフッ…」
下手な駆け引きをしてこない下條に気持ちよさを感じた。
「あれはフレアとしての指示なんでしょ?」
あえてそう言ってみた。
「あなたも人が悪い。私がそんな事する訳ないでしょう?」
「確かに。」
お互いサーガ指揮の元の暴挙だと言う事を理解していた。若菜にとっては挨拶代わりの言葉であった。下條は体を少し前のめりにし、机に手をつき言った。
「千城支部の爆発騒ぎも知ってます。そして昨日の爆発騒ぎ…。その活発化する行動は近々大きな事件を起こす前兆ではないかと危惧してたところです。」
若菜も体を前のめりにする。
「サーガが大きな事件を起こすとして、その目的は一体何なんでしょうか…?」
若菜の言葉に少し沈黙する。何か今まで隠していた事を言おうか言わまいか迷っているかの様子であった。


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