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横浜発 7:54
【女性向け 官能小説】

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「あ。時計が冷たくて」
「え?あぁ・・」

私の返事に、一瞬間をおいて、服の中から手を出すと
ガチャガチャと腕時計を外す。

その時計をテーブルにガチャリと置いた。
その仕草の色っぽさに見惚れた。

カッコいい。

電車で見ていただけの人と、こんな風になるなんて。
本当に思いもしなかった。

「何?余裕だな?今朝まで俺の着信を拒否していたくせに」

そう言って私を抱き上げてベッドに下ろす。
その動作は、そっとそっと大事な物を抱き上げる様で
私はそのまま矢野さんに抱きついた。

「さくら、そんなにくっついたら脱げないよ」

時計を外して、ワイシャツの第二ボタンまで外していた矢野さんは
そう言って笑う。

緩めた手をすりぬけて、ワイシャツを脱ぎ棄てて
Vネックのインナー姿になった矢野さんに
あの筋肉を思い出した。

私から視線を外さずに、インナーをまくりあげて脱ぎ捨てると
思わず、そのお腹に手を伸ばした。

「すごい」
硬くなったお腹を触ると

「やっぱりカラダ目当て?」

そう、頭の上で笑う。

「また、フットサルの試合に連れて行ってくれる?」

ユニフォームの胸元を引っ張り上げて腹筋を見せながら
口元の汗をぬぐうしぐさを思い出してドキドキした。

「メンバーの腹筋を見ないって約束したらな」
矢野さんは笑いながら私の頭の上にキスをする。



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