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横浜発 7:54
【女性向け 官能小説】

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「めちゃめちゃシャワーしたい・・・」
そう呟きながら、朝着ていたTシャツとジーンズに着替えて
短い髪をガシガシ拭いた。

やだ・・・拭いてあげたい。

「さて、さくらちゃん。冷たいビール飲みに行くか」

そう言って、着替え終わったメンバーと応援に来ていた数人の女の子たちと
ぞろぞろと駅の方へ歩き出す。

片方の肩に投げ出すように掛けたマフラータオルがカッコいい。

「はい」

差し出された矢野さんの手に、今度は躊躇なく私の手を乗せて
私たちは手をつないでゆっくりと歩き出した。

駅前の居酒屋に入って、座敷で矢野さんの隣に座ったら
「もっとこっちにおいで」
と腰に手を当てて私をズッと自分に引き寄せる。

その様子を笑いながら見ていた目の前の人に
「矢野。ちゃんと紹介して」
と促されて
「先日、俺をナンパしたさくらちゃん。
さくらちゃん、こいつらは大学の時のサークルのメンバー。
覚えなくていいから名前は省略する」

「え?矢野、お前ナンパしたの?」
「逆。俺がナンパされたの」
「え?」
「え?矢野が?」

「え?違いますっ!」

矢野さんとメンバーの会話にストップをかける。

「まぁね。でもさくらちゃんから声をかけられたのは本当」
「・・・・」

嘘・・・じゃない。

「マジで?羨ましいな、おい」
「だろ?」




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