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横浜発 7:54
【女性向け 官能小説】

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その後、矢野さんは雰囲気をがらりと変えて
楽しい話をずっとして
私たちは、笑いながら食事を終えた。

お店に入った途端にキスをした矢野さんは
その後は爽やかな男性って感じで
キスをした時の色っぽい雰囲気はどこかに消えていて。

お店を出て、改札まで短い距離を歩く間に
1度だけ私に酔った男性がぶつかりそうになった時
そっと腰を抱いて、その男性から私を遠ざけてくれた。

その後スッと手を離したので
あまりのスマートな行動に腰を抱かれたのが自然だった。

一緒に改札を抜けて、丁度来た電車に飛び乗ろうとして。
少し遅れた私を階段で引っ張るように矢野さんが出した手を自然に握って
横浜駅までの2分間、車内で手をつないでいた。

横浜駅からそれぞれの電車に乗り換える私たちは
そこで明日の約束をして別れた。

「明日、あの時間に」
「はい。あの電車で」

横浜発 7:54根岸線下り電車。
なんだかこの電車が特別なものに思えてきた。




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