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横浜発 7:54
【女性向け 官能小説】

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紙のテーブルクロスに、担当のウエイトレスが
チョークで自分の名前をローマ字の筆記体でスラスラと書いて注文を聞いた。

「矢野さん、好き嫌いは?」
「ないよ。お薦めでいい」
「はい」

ウエイトレスがいなくなると
「女の子はオシャレなお店を知ってるな」
と、ソファーにもたれかかった。

「美味しいのでたまに来るぐらいです」

「今度。会う時は俺のよく行く居酒屋でいい?」
「今度・・・ですか」

次もあるってこと?

「居酒屋とか嫌い?」
そう言って笑いながら、顔を近づけた。

「嫌い、じゃないですけど・・・」
そう言った私の顎を持って
矢野さんは自分の顔を傾ける。

「うん」
聞こえるか聞こえないかの返事の後
そっとほほに触れるだけのキスをする。

「ココおしゃれで良い店だけど」
そっと出した舌で私の口角を舐めた。

「今度は俺のテリトリーにおいで」
最後にもう一度、今度は唇にキスをした。



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