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横浜発 7:54
【女性向け 官能小説】

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昼休みになった途端、姉に電話をした。

「もしもし、さくら?何かあった?」

移動中に電話を取ったのか、向こうの雑音が激しい。

「ね。お姉ちゃんの会社の広報部に主任の矢野さんっているらしいんだけど。
知ってる?」

「・・・知ってるわよ」

そう言った電話の向こうの姉の後ろが静かになった。
どこか、雑音がしないところに移動したのか。

姉の微妙な声の変化に気がつかなかった。

「矢野さんがどうかした?」
「うん。色々あって、ご飯を食べに行くかもしれないんだけど」
「うん」
「どんな人かな?と思って」

私のその声に、姉が一瞬押し黙る。

「お姉ちゃん?」
「さくら、あんたもしかして矢野さんをナンパした?」
「えぇ?」

なに?なに?なに?

「会社でものすごい噂になってるんだけど・・・」
「なに、が?」

恐る恐る聞いたその内容はクラクラ来るもので。

「広報の矢野さんが他社の女の子にナンパされたらしい、って」
「え・・・・」

「さくら、あの電車に何人、ウチの社員が乗ってると思ってるの」

え〜・・・そう言われたって。

と、事の次第を説明した。



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