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横浜発 7:54
【女性向け 官能小説】

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え?え?
私、あの人をナンパしたことになってるの?

落ち着いてここ5分に起こった出来事を歩きながら整理した。

あの「お疲れ様」の間違った一言は
ナンパ扱い?

それはビックリだけど。
向こうが私を分かったって事がビックリだ。

「まぁ、勘のいい人なら気が付くか」

そう独り言を言いながら
手の中に残った名刺をもう一度ゆっくり見る。

何回見ても、有名なその会社名にため息をつく。

「横浜ホールディング・・・か」

これ、どうしたもんかな。
電話、するべきだろうか。

「まさか、この会社とは、ね」

あの会社の従業員数は半端ないから
この中にも結構な確率でいるんだろう。

そう思いながら周りの人たちを盗み見る。

お姉ちゃんに電話してみようかな。

私より1時間ほど早く家を出た姉の顔を思い浮かべた。

「まさかお姉ちゃんと同じ会社とは、ね」

私は名刺をそっとカバンにしまった。



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