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華麗なる転身
【SM 官能小説】

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第11章 尿道責め-8

第11章 尿道責め(8)

 手はず通り、開発途中の中絶座薬が直ちに芳子に与えられた。マヤが芳子の膣の奥の子宮口付近まで座薬を挿入した。
「さあ、これで心配いらないわ。予定では数日で人工的に流産が始まるわ。念のため、三日後にもう一度追加挿入して観察しますからね。……このアイデアは、実は江戸時代の遊郭の記録にあったのよ。植物の根を掘り出して、適当な長さに切って、膣の中に挿れて置いたら流産したと記されていたのよ。……まぁ、その植物の名前は極秘事項で、教えられないけれど、……マウスなんかでは成功しているので、かなり有効だとおもうけれどね」
 マヤが部屋を離れた隙に、芳子は膣内に納められた座薬を直ぐに掻き出し、サンプルとして送る手配をしたのだった。
 しかし、座薬は悦子の手には届かなかった。
 掻き出すところ、容器に入れて送る梱包をしたところなど、芳子の行動はすべてマヤとサキに把握されていたのだ。送る以前の段階で、回収されてしまった。

「ふふふ……とうとう尻尾を出したわね」
「なんのことかしら」
「この郵便物の中身は何かしら?……見たところ、プラスチックの容器が入っているようだけれど……なんで、実家の自分の名前の所に送るのよ?しかも親展で」
「……」
「あなたが、座薬を掻き出すところは、壁のハーフミラーを通してこにいる何人もが見ていたのよ。やっぱり旦那の大野と組んでいたのね?」
「大野は関係ないわ」
「信じられないわ。そんなこと……かなり前から、社内に怪しい人が何人かいることはわかっていたわ。旦那の大野は相当前からわかっていたから、たぶんあなたも同じ類いだとにらんでいたんだけれどね。……それで今回の輪姦事件も、座薬の臨床テストだけでなく、その関係をあぶり出すことも計画のうちだったのよ」
「えっ?」
「テストというのは、強制的に受胎させて、そして新薬での流産という流れなの……ふふふ。輪姦はおまけだけれどね。おわかり?……」
「そうだったの」
「今頃気づいた?そうそう……せっかくだから、旦那の大野のことを教えてあげましょう。あなたも来年の今頃は日本にいないんだから、いいでしょう」
「日本にいない?……」 
「そう……まあ、どうでもいいことだけどね。……大野のオマーンへの出張なんて嘘だったの。……帰国直前に行方不明なんていうのも嘘。……というより、最初から出国してなかったのよ。このセンターにずっといたのよ」
「ええっ?」
「あなたが、輪姦されているときに、わたしがこのセンターで、あなたの旦那様の大切な金玉を抜き取ってゴミ箱に捨てていたのよ。……そして今はね。……中東の国のどこかで奴隷として暮らしているはずよ。たしか、女と一緒にセットで売られてったみたい……女には高値がついたけれど、あんたの旦那はただ同然だったという話よ。……まあ、女のおまけね」
「ひどい……」
「なにがひどいのよ。……薬を盗もうとしてたくせに!……どれだけ多くの真面目に取り組んでいた研究員の心を踏みにじったのかわかるの?……」
「……」
「おまえもこのセンターからは二度と出られないからね。……そしてここから出たときは、海外のどこかへ売りとばされていくときよ。もう二度とこの日本の地に戻ることはできないのよ。……そのときまでに、おまえの身体を売り主の希望に合わせて、加工したり、改造したりするのよ。……今のうちに、すてきなその身体をよく見ておくことね。……」
 芳子は話を聞いていくうちに貧血となって倒れてしまった。

 芳子がこのセンター三階の一室にに閉じ込められて何十日かが過ぎた。
 その後も、座薬が何回か挿れられた。ところが、新開発の中絶座薬の効果が不十分なのか、芳子の身体が丈夫なのか、流産する気配が全く無かった。使用量を増減して試したが、効果がなかった。
 開発は失敗したかに思えた。
 妊娠初期を過ぎてからの中絶は製薬会社にとって、もはや意味がなかったので、しばらく前からは、この座薬の芳子への実験は中止されていた。
 ところが、最近になり、胎児が死んだようだ。座薬の効果が遅れて現れたのかもしれない。そこで、胎児の検査をすることとなった。
<第11章 尿道責め(8)おわり つづく>


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