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華麗なる転身
【SM 官能小説】

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第10章 始まったバリウムショー-6

 第10章 始まったバリウムショー(6)

 足立の精を受けた美弥は、床の上に仰向けに寝かされた。膝のステンレスのパイプのため、脚がM字に開いている。バリウムがすでに肛門まで下がってきているのか、荒い息づかいで苦しんでいる。
(もうだめぇ、……早く出させてぇ……)
 美弥の頭の中はそれしか無かった。
 ゴロゴロとお腹が鳴って、バリウムが出口を求めて暴れている。もう、気を失いそうになっている。
「すばらしい、スペシャルバリウム、ありがとうございました。
 さあ、それでは次に潮吹きをお見せします。……どなたか試してみたい方はおられませんか?」
 我に戻った二人は、また明るくステージを務め始めた。
 あっという間に二人の男が目の前に出てきた。
(やめて、……もう、お願い、やめてぇ……) 
 マヤは膀胱の上に手を置いてパンパンに膨れているのを確かめた。
「膣の上の方にざらざらしたところがあります。ここがGスポットです。わかります?……ここを指の腹で強く擦ると、潮が吹き出てきます」
「ああっ。ここか……」
 潮吹き体験は初めてらしく、堂前が慎重に指で探っている。
「Gスポットはクリトリスの根の部分にあたるんです。そしてその上に膀胱があり、気持ちが良くなるとおしっこと一緒に潮が出てしまうんですね」
 千葉は堂前と交代でGスポットを探って確かめた。
「よし、いくぞ。たっぷり吹かせてやるからな」
 一人目の千葉が指を入れたときだった。突然、接待係の部長が立ち上がった。
「たくさん潮を吹かせた方に、ショーが終わってからユキによる特別おしゃぶりのサービスというのはいかがなもんでしょうか」
 予想もしない部長の提案に、ユキは言葉を失った。
 するともう一人、それではといいう顔で坂藤も出てきた。
 三人が美弥の周りを囲むように集まっている。
「よし。じゃぁ……まず、俺から」
 やはり、千葉が最初だった。張り切って、中に入れた指が激しく膣を掻き上げた。
 たまらず美弥の腰が浮いてきた。
「ああん。あうぅ。……だめっ!……ううっ」
 ビューッ、ビューッと潮が絶え間なく飛沫いた。指を入れていた男の顔にもかかった。潮は五秒くらい出ていた。
「ふうぅ。よく吹くわ。……よし。交代!」
 二番目の男は堂前で、腕まくりをして挑んだ。
 三人のうちの一人にサービスをしなければならないユキは、この二番目の堂前が好みのタイプだった。さりげなく美弥の膀胱の上にユキが手を乗せていたのをマヤは決して見逃さなかった。
 たちまち、潮を吹き上げた。
 ユキの応援もあって、激しい吹き出し方だった。堂前は頭からたっぷりか潮を被った。
「いやぁ、初めてなのに……凄かったっす。もう、ビショビショ」
 三人目の坂藤も潮を吹かせたが、勝負にならなかった。一人目の千葉よりも少なく、吹き出し方にも元気がなかった。
「いやいや、これは誰が見ても二番目の堂前さんの勝ちですな」
 部長が判定を下した。こうして決着が付いた。
 男たちが拍手で迎えられながら客席に戻った。
「まだ、十分じゃないかもしれませんね。潮を出し渋っているかもしれません……こういうものは最後まで絞り出すことが肝心です。見ていてください。まだまだです」
 マヤが指を使うと美弥の苦しむ声が一段と大きくなった。
「いやあぁ、……また、出ちゃう……あぁ、ほんとに出ちゃう。……ああっ、逝くっ!……うううっ」
 全身をブルブルと震わせてまるで夏の夜の花火のように遠くまで大きく飛沫いた。
 その間、美弥は息が止まり、顎を上げて背を浮かせていた。
 見届けたマヤが手を抜き去った。
 白い床の上で、気を失った美弥は、半開きの口の端から白濁した泡を垂らし、白蛇がのたうつように上半身がゆっくりと蠢いていた。
 マヤもユキもビショビショだった。
<第10章 始まったバリウムショー(6) おわり この章つづく>


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