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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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旅行-2

ちづるはタクミが何が言いたいのか
理解出来ない。
タクミが大きくため息をつく。

「っ、 はーーーー、、。」

 行ってほしくない

  嫌だなーー 週末

「、、、。
 行ってほしくない、とか?」

「 え?」

「、、ぁ、。 違うか、。」

「、 、、。」

ちづるは少し赤い顔をして
気まずそうに小さく笑う。

そのまま
空になったテーブルの上の
マグカップを持つとキッチンへ行く。
カチャカチャと
流しで洗い物を始める。

タクミは洗面所へ行くと歯を磨く。
それが終わるとそのまま、
寝室へ行ってしまった。

ちづるはマグカップを洗いながら
寝室へ行く前のタクミが
もう1度、今度は小さくため息を
ついたのを、背中で聞いていた。

洗い物が終わり
歯を磨き終えて寝室へ行くと、
タクミは壁の方を向いて寝ている。

豆電球だけついている寝室で
静かに布団に入ると
タクミの背中におでこをくっつけて
小さく呟く。

「おやすみ。」

呟いた後に仰向けになり、
天井を見る。
すると、タクミがボソッと言う。

「、、エッチしないの?」

「 あ、。 起きてた?」 

タクミは体勢を変えて、
手で頭を支え起こしてちづるを見る。

「そんな早く寝れないよ。
ちづちゃんじゃないんだから。」

「、、ふふっ、、ぇー?
 私 寝るの早い?」

「早い。」

「そーかなー?」

「のび太みたい。」

「ふふっ、、 」

「 エッチしたい?」

「ぇ? ぁ、、 んーと、
   どっちでも、、」

「どっちでもって、どっち?」

「、、タクミ君がしたいなら、、」

「そんな風に受け身だから
 駄目なんだよ。」

「 え? 駄目って?」

「我慢出来なくなって、
隣の部屋行って
オナニーしちゃうって事。」

「、! あれは、、 」

「、、。
 調べた? 4文字の。」

「、、 ぅん。
ポルチオ だった。」

「ふーーん。
で、そこ使って
 オナニーしちゃった?」

「、、 してない。」

「なんで?」

「だって、傷つけちゃうかもって
 言ってたし、、。」

「、、うん。」

「 、だから、 」

「、、ん?」

「、 、、、。」

「 なーに??」

「、 、 、、。」

「おいでーー。」

タクミは自分の頭から手を離すと、
その腕をひろげる。

ちづるはすぐに
タクミにくっつくと頭を胸に乗せた。
タクミの方を向き、
片方の脚をタクミの両足の上に乗せる。
タクミは動かずそのままの体勢でいた。

ちづるは僅かに腰を振っている。
抑えようとしている鼻息が
タクミの首もとに当たり
くすぐったくなる。
タクミが言う。


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