投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

特命捜査対策室長 上原若菜の最初へ 特命捜査対策室長 上原若菜 386 特命捜査対策室長 上原若菜 388 特命捜査対策室長 上原若菜の最後へ

男嫌いのマギー-4

 そんな2人をジッと見ていた杏奈が笑う。
 「ねっ?いいでしょ?杉山君。真っ直ぐで正義感強そうで。だから市民の人らに好かれるのよね。」
若菜も頷きながら微笑んでいる。
 「うん。分かる分かる。馬鹿みたいに真っ直ぐでいいわよね。私、あなたの考え方、好きよ?私もそう思うし、本当はマギーもそう思ってるはずよ。」
 「わ、私は別に…」
そう言いかけてやめた。若菜には嘘は必ず見抜かれるからだ。しかしプライドの高いマギーは絶対に折れない。逆に素直に杉山を認めた若菜が物凄い大人に見えて悔しかった。そんなマギーを見て杉山はその気持ちを悟った。
 「す、すみません。興奮し過ぎました。年上の方に向かって生意気でした。」
そう言った杉山にマギーは視線を合わせられなかった。杉山の方がよっぽど大人だ。全ての男を一括りにして獣だと決めつけていた自分こそ子供だ…、そう思った。どうしてごめんなさいと言う簡単な言葉が出てこないのかと自分が恨めしくなる。
 「まぁいいじゃん!男も女も獣になる時は獣になるんだから!ま、私は俊介の前じゃないと獣にはならないけどね!!」
 「そうよねー、刑務所の中でオナニーの自由を訴えるぐらい獣だもんねー!!」
 「あー!それは言わないで下さいよ〜!若気の至りですから!」
 「若気って、つい最近の話じゃない〜」
 「でしたね!アハハ!」
杏奈と若菜は相変わらず楽しそうに話しているが、マギーと杉山は微妙な雰囲気で、暇を持て余すかのように酒を飲んでいた。もともと酒に弱いマギーは目がトロンとして来た。
 そんな様子に杏奈が気付き、若菜に目で合図を送る。
 「じゃあそろそろお開きにしよっか!私と杏奈さんはちょっと寄る所があるから、杉山君、マギーの事をホテルまで送ってってくれる?」
 「えっ!?」
驚いてマギーを見る。
 「わ、わらしは平気れすよぅ…。ひとりでかへれますぅ…。」
もはやろれつが回らない。
 「じゃあ立って歩いてみなさいよ?」
 「平気れすってばぁ」
マギーは立ち上がろうとするがフラフラして立ち上がれない。床に倒れてしまった。
 「ほ〜ら、ダメじゃん。」
若菜はマギーを見て大笑いした。すると今度は若菜が杉山から思わぬ攻撃を食らう。
 「部下がそんな状態なのに笑うってどう言う事ですか!?」
迫力負けした若菜。
 「す、すみません…。」
酒が入り酔いも回った杉山の正義感はますます強くなる。
 「責任を持ってホテルまで送ります。さ、行きましょう。」
杉山はマギーの体を支えて立ち上がる。今まで恋愛を避けていたし男との交流も避けていたマギーは、苦手の男に体を支えられ胸がドキドキしてしまった。
 「ホテルは青坂グランドホテルなの。はいこれタクシー代。領収書お願いね?」
 「了解です。じゃあ行きましょう。」
 「は、はい…。」
マギーは杉山に支えられながら千鳥足でヨタヨタと歩いて行った。
 「あれ、ヤッちゃうかな…??」
杏奈がワクワクしながら若菜に聞いた。
 「運命の人間同士って、無駄な時間は要らないものなのよ♪」
マギーと杉山がお互いを運命のパートナーだと認識するよりも前に、何かを感じあっているはずだと思った。
 「フフフ、明日マギーちゃんの取調べ、しなきゃね!」
若菜は目を三日月にしてニヤニヤ笑っていた。


特命捜査対策室長 上原若菜の最初へ 特命捜査対策室長 上原若菜 386 特命捜査対策室長 上原若菜 388 特命捜査対策室長 上原若菜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前