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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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謎の支配者、サーガ-6

 話が一段落ついた所で何となく若菜の様子を伺っていた喜多が口を開く。
 「で、今日はそんなオナニー事情を話に来た訳じゃないんだろ?」
若菜がニコッと笑う。
 「まぁね。近藤君があんな事になってしまった事はもう報告は受けていると思うけど、これで千城県で未だに頻発しているレイプ事件と麻薬とフレアが完全に繋がりがある事が分かったわ。これまでは探りを入れる事に重点を置いていたけど、これからはフレアについて徹底的に捜査する必要がある。中でもフレアを手中に収めようとしているサーガと呼ばれる男の実態は全く把握出来ていない。だからまずはサーガについて情報を集めて貰いたいのよね。」
 警察の捜査状況は逐一さとみよりUSに報告されている。だいたいの捜査状況は掴んでいる。USの間でもサーガとは一体何者なのかと話題になっていた。
 「心当たりは何かあるんですか?」
エリサが聞いた。若菜は少し考えてからゆっくりとした口調で考えを述べる。
 「因縁や運命の糸って、切れたと思っても絶対切れる事はなく、そしてどちらかが引っ張る訳なくお互いが引き寄せられるものだと思うの。私は因縁の田口徹をこの世から抹殺した瞬間、この事件は幕を閉じたと思った。今回の事件は水島海岸の強姦殺人事件から始まりレイプ、覚醒剤も含めてフレアと繋がった。そして捜査の途中でR4の名前が出てきた。田口徹を消した時点で消滅したものだと思っていたR4。その名前が出た時点で私は田口徹の事件との繋がりを予感したの。そして姿は見えなかったけどサーガと対面し、それが確信に変わった。サーガと私を繋ぐもの、それは田口徹事件だと。サーガとは田口徹を知る人物なんじゃないかと疑いを持った。私の予想では、恐らく田口徹の協力者だったんじゃないかって。和ちゃんが前に言った通り、田口徹は警察を手玉に取れるような戦略を練れる程緻密な人間ではないと私も思う。事件後に牢屋の中でもしかしたら田口には協力者がいたのではないかとずっと考えてたの。で、今回確信したっテ訳。田口徹の協力者こそサーガなんだって。」
喜多が難しい顔をしながら言う。
 「て事は何かしらのタイミングで俺は面識がある可能性があるって事だな…。当然若ちゃんも、な?」
 「ええ。その可能性は高いんだけど、全く思い当たらないのよ。対話した時、まったくピンと来なかった。まるで初対面の人と話しているようだったの。でも確実に彼は私を知っていた。だから、全く予想だにしてなかったけど、田口徹事件と水島海岸強姦殺人事件から続く一連の事件は一直線上にある、そう考えてる。」
喜多が溜息をつきながら言った。
 「まだ終わってないんだな、あの事件は。」
 「ええ。」
その時の眼差しは若菜が田口徹を追っていた時の鋭い眼差しが復活していたのであった。


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