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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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謎の支配者、サーガ-7

 「さらに仮定すると、田口徹が覚醒剤や麻薬を扱うようになったのは高田道彦の仕事を手伝うようになったからだと言うのは和ちゃんが一番知ってると思うけど、その流れから行くとサーガの覚醒剤取扱いのルートはやはり高田か田口だと考える事が自然だと思うの。高田の近くにいた和ちゃんはやはり何らかの形で会っている可能性が高いと思うのよね。」
喜多もその可能性は高いと考えていたようだ。若菜の言葉に特に驚きもせずに腕を組んで聞いていた。
 「徹とつるんでいたとなると徹が一緒にいた人間を思い出せばいいんだが…、男だよな?」
 「ええ。声が完全に男だった。」
 「徹が女とつるんでいたのは良く見たが、男とつるんでる所は見た記憶がないんだよなぁ…。知能が高いとなると大学の友達かなんかかも知れないな…。」
 「ただ決めつけは可能性を狭めてしまうから、あくまで可能性の一つとして当時同じ大学に通っていた人を見つけて話を聞いて欲しいのよね。和ちゃんとサーガに接点があったとしたらマズいんで、エリサちゃんと大悟にフレアについて情報を集めて貰って、和ちゃんには田口の通っていた大学を当たってもらう事にするわ?いいかな?」
 「分かった。」
エリサと大悟も了解した。
 「で、若ちゃんはどうするんだ?」
 「私はノウムの元教祖様に話を聞いてくるわ?直球勝負で、ね。」
 「そうか。変化球はらしくないもんな?」
 「そーゆー事!」
若菜はニコッと笑った。今までどこか飾った姿に見えていた若菜だが、ガラッと雰囲気が変わったのは、やはり率先して現場へ出て刑事としてのやり甲斐を取り戻したからであろう。今の若菜は輝いて見えた。
 この日はUSを後にすると早めに帰宅した。俊介も早めに帰れるそうだ。久々に夫婦の時間を満喫出来るせいか若菜の表情は生き生きとしていた。
 


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