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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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謎の支配者、サーガ-4

 「では一体サーガとは…何者だと考えてるんですか??」
マギーは若菜がある程度サーガ像を絞り込んでいそうだなと感じた。若菜は腕組みをして下に向けていた視線を上げた。
 「これは私の考えなんだけど、私はご存知の通り田口徹と生死をかけた戦いをしてきた。初めから殺すつもりだったわ。田口徹をレイパーの道に導いた人物は湯島武史と言う男。湯島武史は警察を相手に緻密な計画によりあれほど大きな事件やレイプ犯罪を数多く犯したのにも関わらず、世間的には最後まで警察から逃げ切った。誰一人として彼の身元は愚か名前まで掴む事ができなかった。彼は世間的には害に値する女性のみをレイプし、勿論レイプ犯罪は卑怯極まりない犯罪だけど、でもある意味害に値する女性を懲らしめるヒーローとして見る人は多かった。世論を味方につけ、なおかつ緻密な計画で結局警察に勝利した事になったわ?そんな師匠に比べて田口徹は頭は切れるし学力も高かったけど、どちらかと言うと知能犯タイプではなかった。その場の感情で動く激情型の人間。その田口徹が警察を嘲笑うかのように捜査の目をすり抜けて行く事に私は違和感を感じるようになったの。まー戦ってる最中はそんな事は考えてなかったけど、牢屋の中で頭が冷やされた状態で振り返ってみると、やはり田口らしくないように思えたの。でもある可能性を考えた時、その存在を疑い始めたのよね。」
 「存在…?」
 「ええ。田口徹の協力者の存在。」
 「協力者…?」
 「ええ。決して表には出ず、影から田口に指示を出す頭脳の存在。」
 「でもあの事件は徹底的に警察が調べ上げたはず。そんな存在がいたのなら調査の段階で噂レベルでも出てきてよさそうじゃないですか?」
 「当の本人の私にすら気付けなかったのよ?他人に分かる訳がないわ?それに田口徹の兄貴分出会ったR4のメンバーであったUSの喜多和典に協力者の件を聞いた時に、そのような人物に心当たりはないけど、田口徹に協力者がいるのではないかと言う疑いは持っていたと証言したの
。だから私は田口徹に協力者がいたと確信してる。そしてその協力者こそがサーガなんじゃないかと私は思い始めたところなの。」
 「…、上原さんの推理が正しければ最後にサーガが上原さんに言った言葉は辻褄が合う…。」
 「そうゆー事。だからサーガは何かしらの形で田口徹と接点がある人間だと。もしかしたらR4にも関係あるかも知れないし、親族かも知れないし友達かも知れない。まだそれは分からない。だからまずサーガがいつからフレアにいたのかを掴みたいのよね。だから深野浄京と下條高志への聞き込みは慎重かつ多くの情報を引き出す必要があるの。勿論鈴本杏樹と中田みな実からもサーガについて知ってる事は絞り出して欲しいのよ。いーい?この聞き込みは重要だからね!気合入れてちょうだい!」
 「はい!」
 「ただし危険が迫ったりまずい事になりそうな時は必ず私に相談、連絡する事。いいわね?」
 「了解!」
 「うん。では聞き込みは明日一斉に行うわ。今日はまず今までの捜査経過を細かく纏めてね。」
 「分かりました。」
そこで会議は終わり特命捜査対策室に戻り捜査資料を纏め始めたのであった。


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