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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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謎の支配者、サーガ-3

 特命捜査対策室に戻った若菜。メンバーを集めて緊急ミーティングを始めた。
 「残念ながらNFPから1人脱落者が出てしまいました。それは私の責任です。申し訳ありませんでした。」
頭を深々と下げる若菜。
 「同時にこのNFP捜査は中止する方向で動いてます。ただしこのメンバーは今まで通りこの特命捜査対策室にて捜査に当たってもらいます。顔を変えての捜査は終わり。これからは真っ正面から悪に立ち向かいます。」
誰も異論はなかった。あの正義感の塊であった近藤が欲に負けフレアに寝返ってしまうという事態に発展したのをまのにさちる。NFPの危険性は良く理解していた。若菜に信頼を置くメンバーは若菜の意向に異論なく従う。
 「まだはっきりとNFPが廃止になるかは分かってないけど、でも操捜査の足を止める訳には行かない。まず今回の件で大きな鍵を握っているのがサーガだと分かったわ。でも今のところサーガが何者か全く分からない状況。彼の周りから少しずつ霧を取り除き実態に迫らなきゃならないわ?だからまず元ノウム教祖深野浄京、現フレア代表下條高志、そして身柄拘束した鈴本杏樹、保護した中田みな実から何でもいい、情報を集める事から始める。下條高志には吉川君とさとみちゃん、鈴本杏樹と中田みな実には金田君と結衣ちゃん、私とマギーは深野浄京の聞き込みを。いいわね?」
 「はい!」
やはりこの方が刑事らしい。若菜もどこか迷いの吹っ切れたような姿を見せた。
 「で、サーガの事だけど、一つ気になる事があるのよね。」
若菜が脚と腕を組みながら言う。
 「サーガが逃げる瞬間、私との関わりが過去にあったような発言をしてたのよね…。またあの時のように楽しませてくれそうだ、まだ決着はついていないんだって。」
全員が若菜に注目する。
 「過去に接点があるって事ですか?」
吉川が聞いた。
 「正直ヘリコプターの中は暗くてその姿は見えなかったけど、もし会った事があれば声や雰囲気で何となく私は分かるの。でも全く感じなかった。多分直接会った事はないと思うの。でもあの時のように楽しませてくれる、まだ決着はついていないと言うのは明らかに田口徹事件の事を指してると思うの。サーガは私が田口徹を追っていた頃から私を知ってるんだと思う。」
あの事件の時の若菜は全ての感覚が研ぎ澄まされていた。関わった人間全てを思い出せる自信がある程に頭の中にインプットされていた。その中にサーガらしき人物は記憶されていないのだ。間違いなく会った事はなかった。


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