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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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新展開-4

 近藤とて刑事の端くれてあった男だ。無害な人間と有害な人間の区別はつく。目の前に立つ男は間違いなく有害な男の雰囲気を醸し出している。ただの掃除屋ではないのは明らかであった。
 「何者だよ、あんたは…。」
近藤の表情には警戒心が現れていた。まさか目の前の男がフレアを悪の道に導こうとしている張本人だなどとは想像だにしていなかった。サーガは余裕の表情を浮かべながら口を開く。
 「真田竜彦はいい人材だと思ったんだがな…。しかし凶暴性に物足りなさを感じてはいたんだ。凶暴性はおいおい覚えさせるとして、な。しかし俺の望む凶暴性を持つ男を見つけてしまった。女への容赦ない暴行や折檻、復讐心…、とてもいい物を持っている。申し分ない。それがお前だ。」
 「はっ?何を言ってるか分からねーし。」
そう言った近藤の言葉にサーガから笑みが消えていく。
 「俺はサーガ。実質的にフレアを操る男だ。」
 「は?フレアは下條高志のものだろうが!」
 「表向きはな?ククク…良く考えろ。どうしてノウム原理教があれだけの事件を起こしたのにも関わらず、その流れをくむフレアに続々と信者が集まって来ると思う?それはいつの時代もそれだけ世の中に不満を持った人間が多いって事だ。そんな奴らが改心して優良な信者に鳴る訳がないだろう。今、下條が必死でフレアはクリーンな団体だと言う事を広めるために必死だろう?下條が頑張れば頑張る程に世の中のフレアに対する印象が良くなるんだ。それに便乗して俺は入信してきた信者の心の闇を引き出し派閥を拡げてきた。俺が今、反旗をひるがえせば殆どの信者が俺についてくる。下條は闇に葬り去られるだろう。しかし俺は陰で物事を操るのが好きだ。だから真田竜彦を立ててフレアの代表にしようとしてたんだ。しかしどうやら真田竜彦は白川歩美と言う女に連れ去られたようだ。諦めるしかない。フフフ、こうも簡単に諦められるのは他でもない。もっと素晴らしい後継者を見つけたからだ。それがお前だ。」
 ヨガ教室の女とキメセクをしている時に、たまに耳にする事があったサーガと言う名前。フレアを陰で操る黒幕…、警察もその存在を疑っていた。もしかして目の前のサーガと名乗る男こそフレアを実質支配する男なのではないかと考え始めた。真田竜彦が白川歩美に連れ去られた事を知っていたのと、白川歩美の名前を知っていた事も驚きだった。このサーガと言う男には何か底知れぬ不気味な物を感じたのであった。


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