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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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新展開-5

 半信半疑の近藤はサーガの視線から目を離さずに言う。
 「あんた、本当にフレアの影の支配者なのか?」
 「ああ。そうだ。下條高志を失墜させれば真の支配者になるが、な。しかし表立ってフレアのトップになるつもりはない。俺は影の存在が好きなんだ。トップはおまえに任せよう。」
 「何を持って俺はあんたを信用すればいいんだ?」
 サーガはフッと笑い一呼吸してから言った。
 「おまえが信用しようがしまいがどうでもいい。おまえがフレアのトップになりたいかなりたくないかだけ答えれば、な。」
近藤にとっても言葉による信用などあてにならない事だったのかも知れない。それよりも遙かに説得力のある存在感。その姿を見て自分の信念をどうするかが問題であった。オーラから伝わる力量に近藤は決意する。
 「分かった。俺はフレアのトップになりたい。」
その言葉を聞いた瞬間、サーガは大きく笑う。
 「ハハハ!それでいい。言葉なんかよりもおまえがこれから見る現実が答えだ。おまえの言葉一つで全国何十万人という信者が右を向くんだ。その瞬間、全ての疑念は消え去るだろう。ククク…分かった。フレアのトップにしてやろう。さぁ乗れ。この一歩がフレアのトップへの第一歩だ。」
近藤は決意した。先にヘリコプターに乗ったサーガはドスンと座る。そしてヘリコプターに足をかけた瞬間、その行方を追っていた若菜と吉川が屋上に到達した。
 「近藤君!!」
息を切らしながら近藤に叫ぶ若菜。近藤は足を止め振り向いた。
 「どこへ行くの!!」
駆け寄る若菜を制止する。
 「来るな!!」
ピタッと足を止める若菜。肩で息をする若菜の横に吉川が追いついた。
 「俺はもう警察には戻らない。俺はフレアに入る。」
その言葉に驚く若菜。 
 「な、何ですって…?」
 「近藤さん、馬鹿な考えは止めろ!あんただってフレアが実はブラックな団体だって分かってるはずだろ!」
吉川も懸命に説得に走る。
 「ふん、NFPだって違法な捜査じゃねーか。犯罪者も警察もブラックだ。それに俺はおまえらに信用されてなかった。どうせ俺を疑いながら様子を見ていたんだろう。」
 「わ、私は自主性に任せていただけ…」
 「はっ?その割にはよく吉川とは個別に捜査状況を打ち合わせしていたよな?俺には殆どなかったのによ。俺には信用がおけないから捜査について重要な事を話さなかったんだろう。」
 「そ、そんなつもりじゃ…」
 「嘘つけ!吉川ばかり信用しやがって!俺はもういい。あんたの信用なんて得たくもない。俺はサーガの事を信用する!」
その名前を聞き驚いた若菜。
 「サーガ…?」
若菜はヘリコプターに目を向けた。


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