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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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謀反-10

 「ホント、頼みますから頭を上げて下さい…、謝らないで下さい…」
申し訳なさで心がいっぱいになる吉川。頭痛も一気に引いてしまう。逆に責任を感じさせてしまった自分の捜査を悔やんでしまった。
 頭を下げ続けた若菜の頭の中は刑事として復活し特命捜査対策室長になってからずっと抑え付けていた感情をもう耐える事が出来なくなった。若菜の中である決心が浮かんだ。若菜はゆっくりと頭を上げて吉川を見つめながら言う。
 「私は特命捜査対策室長としてみんなをまとめ、そして各自の成長を見守りながら立派な刑事になるように育てる事が務めだと思った。署長が嫌で現場に出たい為に県警本部に来た。総監から自ら先頭に立ち捜査を行うのではなく室長として責任ある行動を義務付けられ監視役としての役割を強く言われた。でも無理。本当は室長なんかしたくない。自分から先頭に立ち悪に立ち向かいたいの。ずっとそう思ってた。私は刑事。人の上に立つような人間じゃない。自分から突っ込んで行って悪と戦うべき人間。私、決めたわ?室長なんてクソ喰らえだわ。私は刑事。大きな闇とは何なのかこの手で暴いてみせる!私は現場主義の人間。何の遠慮もせず私は刑事をする。」
 今まで部下に捜査を任せる事に重点を置いていた若菜の現場復帰宣言だった。思った事は自分でする、危険に自ら飛び込んで行く…、法を犯していたとは言え死ぬ気で捜査をしていたあの頃を思い出した。必死な自分こそ上原若菜だと自負している。覚醒剤中毒にならなきゃならなければなる覚悟も出来ている。もしフレアにレイプされるならされてもいい、いくらでもヤラせてやる…。そのかわりフレアを一網打尽にする、闇をぶっ壊してやる…、そんな感情が若菜を支配した。
 「吉川君、本当の私を見せてあげる。覚悟してね?」
 「は、はい…」
カッコイイ…、吉川は見とれてしまった。こんな闘志漲る若菜の姿は初めて見た。今まで伝説だった刑事・上原若菜が伝説から蘇らんばかりに輝く姿を目の当たりにして胸が高鳴る。
 (この人となら死ねる…。死ぬほど過酷な捜査をしてみたい…。)
吉川はそう思った。刑事魂が激しく揺り動かされた。
 「フレアに乗り込むわ。」
 「えっ?いきなり??」
迷いがない若菜。いきなりフレアに乗り込むと言う若菜の思い切りの良さが気持ちいい。
 「俺も行きます。」
そう言った吉川に若菜はニコッと笑う。
 「足手纏いになるようなら見捨てるわよ?」
吉川はニコッと笑い親指を立てた。
 「上原さんこそ!」
 「フフッ」
若菜は少し待っててと行って医務室を出て行った。


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