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「あなたに毒林檎」
【SM 官能小説】

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「あなたに毒林檎」-13

自宅に着いて早々、はやる思いで林檎をカバンから取り出す。
見れば見るほどつやつやとした綺麗な林檎たちだ。試しに一個食べてしまっても問題は無いだろうと感じたが、多分という考えなので毒味をするまではなんとも言えないのだ。だけど、これには毒など入ってはいないだろうと女の感は囁いていた。きっとそうだろうと思った。

 これは毒の盛られた悪い女王の食料兵器ではないのだ。
私の体の特出した体質から外へただ吐き出される林檎なのだ。もしかすると、今後の世界の食糧難を見越し神が指名した人物かも知れない♪ 
そうすると私は世界で2番目の救世主。13人の使途を引き連れ肉の変わりにお股から直接林檎を与えるえっちな救世主!?!? なのかも……。
また、お馬鹿な妄想が広がり吹き出したがそれはブルーになることなく一人でゲラゲラ笑ってしまった。しまいには林檎を皆でかじりつつ最後の晩餐でもいいかな? アハハハハ、余裕しゃくしゃくで、もうなんでも来いの気分だ。

 一生分の災難が今、降り注がれ結果は見えくても、心のあり方ひとつでなんとでもなるなーということに気付かされた。この状況はもしやこれからの人生に幸運だけを運んでくる複線とか予兆なのではないか?……。

 なんだかとっても気分が良くなってきたので、彼のためだけにあるエビスビールを冷蔵庫から取り出しグラスに注ぐとグビグビとやってしまった。
 
プハーッ。

 苦いけど冷たいビールは喉に心地良く爽快感が広がりそのままグラスにあるビールを3口くらいで飲み干しとても美味しかった。普段はお酒を滅多に飲まないのだけど2本目のビールのプルタブを引き上げた。プシューッ〜〜。
 机のグラスに再び並々と注ぐと泡がこぼれそうになり居酒屋で見かけるおやじさながら口を付けもったいないといったふうにそのままグビグビ飲んだ。

 注いだビールを半分だけ残し、私はソファの上にごろんと横になった。手を額に当て天井の細かな模様を見つめ前の住人が残して行ったであろう染みを発見しなんであんな所に染みができるのかなと、酔いが回るにつれ彼のことを思い出した。

 彼の言う”ごめんね”を付き合い始めてから何度か聞いたことがあった。
それは圧倒的にSEXした後に聞くことが多く、激しく責められてしまったあとだったような気がした。彼が何故あやまったのか、それはやはりあの目の奥に隠された真剣な気持ちが原因なんだろうと思う。

 彼は私を愛することが、SEXすることが好きでたまらない人物だということは判っていた。でもそれは、力任せの猿の様にではない優しさと気遣いで私を目覚めさせて行っている?……。

 彼はたびたび私の問いかける素朴な疑問に答えをはぐらかしたが、それは私を長い時間をかけよい子にするための調整を計っている?……。本当はもっともっと開発し、調教し、躾けたいのではないだろうか? 
自分で思っていても露骨な表現だが、そう考える事が一番ぴったりと当てはまり納得のいく考えだった。

 そんなことを考えているとまた溢れて来た。かなり濡れやすい体質になってきているのだ。股の奥が疼きだす。トイレでしたオナニーを思い出す。なんともやるせない気持ちになったがスリルに満ちた、いけない行為は心の奥のざわめきを隠さずにはいられなかった。

 酔いは私の瞼を重くし子供のころを思い出させた。
瞼の裏側にキラキラとした模様が見え隠れし始めた……。
恐ろしく綺麗な色とりどりな模様たち……。
 
 暗闇の美しい光りは目の焦点を移動させると筋肉の動きに合わせうごめいた……。
瞼の中の風景は遠い宇宙の中心のようにも見えた。だけど、その模様たちはわずか1?にも満たない距離で瞬き、流れ、溶け合いながら幼い頃の自分へと引き戻して行った……。


 夢と現実の狭間で見る幼い頃の私……。
その頃の情景が浮かんでは消え浮かんではアングルが変わり別のシーンやもう一人の私で小さな鞠絵を捕らえている。
 安っぽいテレビドラマのようだがやたらと視野が狭く普段の目で捕らえている情景ではなかった。主人公も私だが、カメラマンも私という夢の世界。どこの誰とも知らない登場人物が多く、数人の子供が映りこんでいった……。

 私は広い広い廃屋工場の一角で大きな鉄の柱にくくりつけられ、何やら盗賊団に囚われた人質……? お姫様なのだろうか? 縛られたロープは汚れ放題で埃っぽく油にまみれで、着てる服を汚してしまっていた。そのことを母に叱られると心配し大声で泣き喚いている……。


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