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ファーストフードでのアルバイト
【青春 恋愛小説】

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真紀との初デート-1

翌日・・・

真紀とのデートを午後に控えて授業は全く上の空だった。昼食を食べてそそくさと渋谷へと向かう。待ち合わせ場所にはすでに真紀が待っていた。いつも通りのカジュアルな格好で笑顔で手を振っている。・・・かわいい。

小走りで真紀の元へと向かう。開口一番、真紀は
「おはよー、山中君に早く会いたくて30分も早く来ちゃった・・・」
「ホントに?ゴメンな待たせて・・・」
「ううん、わたしが勝手に早く来ちゃっただけだから」

特に行く場所も決めていなかったのでブラブラとセンター街を歩き出す。途中、ゲームセンターでプリクラを取ろうと真紀が言ってきた。

初めてのプリクラでかなり気恥ずかしかったが、周囲からは中が見えないタイプだったのでお互いに手を組んで写真を取り「初デート」の文字を書き込んだ。さすがにこれは持ち物に貼れないので財布にしまっておく。

その後、しばらく体感ゲームなどで遊んでお茶にする。二人でケーキをつつきながら雑談をしているうちに真紀が小声で囁いてきた。
「このあとどうする?」
「うーん・・・二人きりでゆっくりしたいな・・・」
俺は個室のカラオケや満喫をイメージして言ったのだが・・・真紀は・・・
「うん・・・わたしも二人きりになれるところが良いな・・・道玄坂の方にそういう所たくさんあるよね・・・」
「えっ・・・あっう、うん」
真紀は明らかにラブホテルの事をいっている。もちろんホテルの方が良いに決まっている。
「とりあえず行ってみようか・・・」
「うん」

店を出て道玄坂の方へ向かう。真紀の方から手を握りしめてきた。お互い何となく無言のままホテル街へと到達する。ここは俺がしっかり場所を決めないといけない。ネオンギラギラのホテルが多い中、シックな作りのホテルに意を決してはいる。真紀も手を握りしめてついてきた。中へ入るとたくさんの部屋のパネルがあり適当に選んでボタンを押す。初めてラブホテルに入ったが戸惑うことなくすんなり部屋へと着けた。

部屋の中へと入る。照明をつけると部屋は広めで大きなベットと横にはソファが置いてあり、部屋の中から隣の浴室が丸見えの作りだ。

真紀は無邪気に初めてのラブホテルに無邪気にはしゃぎながら色々と設備を見ている。しばらくそんな真紀をソファに座りながら見ていたが、意を決して真紀を呼び寄せる。

「斉藤さん・・・来て・・・」
「うん・・・」
真紀は笑顔で俺の横に座る。足と足が触れ合うような近さだ。
「真紀って呼んでいい?」
「うん、もちろんだよ・・・」
「なんか本当に、夢みたいだ・・・一目ぼれした真紀ちゃんと付き合う事になってホテルにいるなんて・・・」
「わたしも・・・そう思ってる。男の人と付き合うなんてあんまり興味が無かったけど、山中君といるとすごく安らぐし、一緒にいたいなって・・・」

お互いに手を握りしめながら、ポツポツと会話を交わしていたが間が持たなくなってきたので苦し紛れにテレビをつけてみる。

・・・いきなりアダルトチャンネルだ・・・サラリーマン風の男とOLが激しいキスをしている・・・

あわててテレビを消した。
「ごめん・・・変なの見せちゃって・・・」
「ううん、大丈夫だよ。あの・・・わたし・・・ああいう事、まだしたこと無いから・・・言いづらいけど山中君リードしてね・・・」
「あ、う、うん・・・ゴメン。俺もしたこと無いんだ・・・真紀ちゃんが初めての彼女で・・・」

微妙な間合いで見つめ合っているうちにどちらからともなく「プっ」と吹き出してしまった。真紀は照れ笑いをしながら
「じゃあ二人で勉強しないとね・・・」
「うん・・・」
返事をしながら真紀を抱き寄せてもう一度テレビをつける。

相変わらずのキスシーンだ。不意に真紀が顔を近づけてくる。そして目を閉じた。

お互いに軽く唇を重ね合わせて、どちらからともなく舌を絡めあう。歯が当ったり、ぎこちなかったが一心不乱にキスをし続ける。10分以上はしていただろうか、キスを止めてテレビに目をやると風呂場での絡みあいになっている。

「そうだ・・・一緒にお風呂入ろうよ。さっき見たら、ここのお風呂大きくて凄かったよ」
「えっ・・・良いの?」俺は思わず聞いてしまう。




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