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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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R4コーポレーション-6

 「清水紀之…全く聞き覚えがないわ…」
ちょっとでも関わりがあれば何となくでもピンとくる。今回ばかりは全く記憶にない。県警本部に電話して犯罪者のデータベースを洗ってもらったが該当者は1人もいなかった。
 「R4コーポレーションの社長をやってるぐらいだから真っ当な人間ではないとは思うけど、素人犯罪は厄介なのよね…。」
昔と比べて警察の検挙率が下がっているのは素人犯罪が増えたことが要因とされている。一概に警察の能力が低下したとは言えない。逆に警察の能力は格段に上がったが初犯の犯人を探す困難さそれ以上の努力が必要なのである。湯島武史がいい例だ。警察は街に紛れ普通に生活する湯島武史を最後まで見つける事ができなかった。それは湯島武史に前科がなく、昼間は普通の会社員であり周りの人間とのコミュニケーションにも問題なく生活していたからに他ならない。あいつはいつか犯罪を犯すと思っていた…、たいてい犯罪者はそう言われるものだ。しかしまさか彼が…と思わせる犯罪者が増えている。よって警察のしなきゃならない苦労、努力は年々増えているのであった。
 暫くして東京のR4コーポレーションを調べていた原西から電話があった。
 「R4コーポレーションの住所に行ってみました所、ビルがありました。6階が事務所だと言う事でしたが、そのビルは4階建てであり架空の物と判明しました。なお社長の清水紀之と言う人物を捜査した所、昨年亡くなっている事が分かりましたが、ご家族に話を聞いた所、ここ10年はずっと病院暮らしで仕事などとても出来た状態ではないとの事でした。歳も享年95歳との事で恐らく何らかの理由で名前を使われただけだと思われます。恐らく本人もまさかある企業の社長として登録されてるなどとは思ってもいなかったのではないでしょうか。」
 「そうですか。ありがとうございました。」
予測はしていた。これで現時点ではR4コーポレーションと言う会社は実体のない架空の会社である事が確認出来た。恐らく東京に移転した時点で首謀者はR4コーポレーションを闇に葬ったのであろう。山崎剛志が麻薬や覚醒剤を買うときにかけていた番号はR4コーポレーションではなくその麻薬密売人の電話番号であったに違いない。発見の連絡がない山崎剛志の携帯電話の行方が気になる。
 「西崎玲香の携帯から山崎剛志の番号を調べて通話記録を出して貰ってくれませんか?」
若菜は西崎玲香の取り調べをしている三好に電話をした。


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