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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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R4コーポレーション-5

 その報告を受けた若菜。西崎玲香の件は今捜査している真田竜彦の件や爆発騒ぎとの直接的な関係は薄いと考えたが、西崎玲香の麻薬や覚醒剤の出所は山崎剛志であり、その山崎剛志の麻薬や覚醒剤の入手経路はR4コーポレーション、そのR4コーポレーションはかつて高田道彦が麻薬密売を目的に設立した会社と同じ名前であり、その高田道彦の父親が経営していた高田不動産の跡地にテロや麻薬密売の噂のる宗教団体フレアの北関東事務所が入っていると言う現実に、全くの偶然だとは言い難い関連性を感じずにいられなかった。今は絡まっているが、糸を解けば全てが繋がってしまいそうな予感がした。
 「和ちゃんとエリサはフレアに深入りしないで?間違っても内部に潜りこんで情報を集めようとはしないでね?危険な香りがするから。だから慎重にフレアの周辺を洗ってくれる?いいわね?」
 「はい。分かりました。」
政治の闇を暴くべくかなり危ない橋を渡って来たエリサさえも今回のアレフはヤバいと感じた。フレアの前身であるノウム原理教の弁護士殺人事件や国防長官狙撃、そして地下鉄サリン事件など過激な事件を起こしてきた集団でる。いくら解体され弱体化してるとは言えども暴徒化した宗教団体の怖さは計り知れない。フレアの内部調査は若菜ら警察に任せる事にした。
 「田口徹の残した麻薬や覚醒剤は一体どこに行ったのかしら…。死んでもなお私に纏わり付いてくるとは、ホントしつこい奴ね…。」
田口徹事件に関しては未だ解明されていない点が多い。その全てを解明しない限りいつまでも田口徹の幻影は若菜について回るのかも知れない。
 「とことん付き合ってやるわよ、田口徹…。」
田口徹を打ち負かした若菜は幻影にも負けない自信があった。刑事人生をかけて田口徹の幻影を形なきまでに打ちのめすつもりで捜査に当たる。
 東京で山崎剛志の部屋を捜査している原西から電話が入る。
 「R4コーポレーションは2年前に城南市からこっちに移転した来たようですね。このR4コーポレーションは間違いなくそちらの知るR4コーポレーションと同一企業ですね。」
 「て事は誰かがR4コーポレーションを運営していて東京に移転したって事よね。社長の名前は分かりますか?」
 「登記上は清水紀之となってます。今からR4コーポレーションの住所を調べて向かってみます。」
 「気をつけてくださいね?」
若菜はそう言って電話を切った。


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