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アンバランス
【OL/お姉さん 官能小説】

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アンバランス-5

(5)


 その晩、ヒロくんを部屋に泊めた。初体験の話を聞きたかったし、たぶんもう一回、求めてしまいそうな体の火照りを感じていたからだ。
「明日、学校早いの?」
「午後からです」
「じゃあ、いいね」
「はい……でも、いいんですか?」
「いいよ。あたしは明日7時半には出るから、ゆっくり寝てていいから。鍵はポストに入れといてくれれば」
昨日知り合ったばかりだけど、この子は信用できると思った。

 夜食にカップめんをすすりながら、隣のおばさんの話になった。
 中3の夏、井原先生のことがあってから1か月ほど後、家の風呂場を修繕することになった。
「タイルにひびが入って貼り替えることになったんです」
工期は2週間、その間風呂は使えない。親たちは近くにできたスーパー銭湯に行こうなどと喜んでいたが、
「ぼくにはとんでもないことでしら」
「見られるから?おちんちん」
「コンプレックスでした。トイレで覗いた友達のモノとはまるで違う。それが嫌だったんです。もし勃起なんかしたら……。だから、工事が終わるまでお風呂に入らないって言ったんです」
(女だってオッパイの大きさや陰毛の濃い薄いも気にすることもある……)
でもヒロくんの場合は『男』として誇示していいことなのだが、みんなと違うことは少年にとって耐えがたいことだったのだろう。まだ子供だったのだ……。

「親が思春期のぼくを気遣ってくれたんです。隣の家に頼んでくれたんです」
最近は内風呂しか知らない子が多い。恥ずかしいのだと思いやったのかもしれない。

「そこのおばさんね?」
(初体験……)
「ぼくが生まれる以前から隣に住んでいて長年の付き合いでした。齢は母と同じくらい。小さい頃から可愛がってもらっていました。おばさんには子供がいなかったからなおさらぼくを可愛がってくれたんだと思います……」
だからむろん、女として意識したことなどなかった。それ以上におばさんもそうだっただろう。
「ぼくを男としてみることなんて夢にも思わなかったはずです。だから……」
浴室の扉を無造作に開けたのだ。
「ヒロちゃん、バスタオル置いておくから」

「その時、ぼく、扱いていたんです」
脱衣かごにあったおばさんの下着を見て昂奮してしまったのだ。
「おばさんの顔ったらなかった……」
驚きを超越して一瞬無表情になり、間もなく引き攣ったような顔をしたまま扉を閉めた。

「それで?」
「帰る時、玄間で……」
明日も来なさい、暑いから……。強さを含んだ言葉だった。その目には見据えるような不気味な輝きがあった。
「次の日に、したの?」
「はい。お風呂場で、おばさんが上になって……」
「それ、一回だけ?」
「10回以上は……。おばさん、ぼくが高校に入った年に亡くなったんです……」
「そう……」
詳しくその時の絡みを聞こうと思ったが、気持ちが失せていった。

「おばさん、すごかった……」
体中を舐め回され、頬ずりをされ、簡単に射精してしまった。
「いいのよ、いいのよ」
ふたたび勃起するまでおばさんはぼくを離さなかった。
「ぼくはされるがままだったんですが、そのうち色々教えてくれるようになりました。股を開いたおばさんの裂け目に先端を押しつけ、呑み込まれていく様相には感動しました」
「あああ!すごい……」
根元まで納まったペニスが信じられない力で締め上げられた。痩せたおばさんが全身を突っ張らせていた。
「すごいのよ。あなたはすごい。男として、すごいのよ」
「何度も言われました。そうして自信をつけてくれたんです。……ある時、だいぶ経ってからですが、おばさん、泣いたんです。ごめんねって言いながら……」
そのわけはいまだによくわからない。

「いろいろあったみたいです。あとから知ったことですけど。ご主人とうまくいっていなかったり……病気をもっていたり。……おばさんのおかげで、井原先生とは、ぼくが押し倒して一つになりました。保健室で……卒業間近のことでした」

 頭が痛いと嘘を言って保健室に行くと、井原先生は黙ってドアを閉め鍵をかけた。窓のカーテンを閉ざして振り向くとぎこちない笑いを浮かべながらぼくの手をとった。
「またおなか痛いのね?診てほしいのね?」
導かれてベッドに座らされたぼくはいきなり先生の胸を掴んだ。
「あう、ダメよ、そんなことしちゃ」
豊満な肉体、胸もかなりのボリュームだった。
「診てあげるから。大人しくして。治してあげるから」
先生の言うことを聞く気はなかった。のしかかって白衣の上から胸を揉み、
「あ、あ、」
顔を押しつけ、
「なになに」
同時に伸ばした手は引き千切るようにパンツをおろしていた。
「ちょっと、それはダメ、それだけはダメ」
本気で起き上がろうともがいたが割れ目に指を差し込むと、
「ううう!」
呻いて体が伸び上がった。
 裂け目は油をまぶしたようにぬるぬる。指を2本にすると、
「くうう」
もう力が抜けた状態になった。
 経験しているので挿入は素早かった。
「あふう!」
鼻に抜けるような声を上げて先生は息が止まったみたいに踏ん張った。
 性急に打ちつけ、発射直前に腰を引いて抜いた。

「先生には申し訳なかったけど、征服欲というか、なんか出し切った満足感がありました」
「先生も満足したんじゃない?ヒロくんのが味わえて」
「いやあ……。先生、セックスまでする気はなかったような気もするんです」
ヒロくんはしばらく考える顔をしていた。
「先生とはそれからは?」
「1度だけです」
「誘いはなかった?」
「はい……」
「ヒロくんも保健室行かなかったんだ」
「はい」
もし誘いの素ぶりが見えたら保健室に行っていたかもしれない。


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