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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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消えた真田竜彦-5

 「でもさぁ、盗撮好きの彼氏って嫌よね…。」
結衣がそう言うとさとみは頷いた。
 「それ程彼氏を愛してるか…、それ以外に何か理由があるか…ね。」
結衣とさとみはマギーを見る。
 「それ以外の理由って…?」
マギーは非常に警察官らしい顔をしながら言う。
 「強姦殺人事件に爆発、犯人失踪…、この事件の異常性を考えれば、そう言う考え方もあるんじゃないかって事。まさか容疑者の身柄拘束に行って爆発が起きて犯人が居なくなるだなんて夢にも思わなかったでしょ?だからまさかの展開は常に頭に置いておくべきだと思うの。もしかしたら室長にこの事件には関わらないと言っていたヤクザが秘かに犯人を見つけて拉致したかも知れないし、そのヤクザがあの白川歩美を使って犯人である証拠を掴ませたのかもしれないし。」
結衣とさとみにはそのような考え方は持っていなかった。その鋭い物事の洞察力は若菜に通ずるものを感じた。
 「もしかしたらこれらの映像の中にこの白川歩美が何か不審な行動をしている証拠が映ってるかも知れない。だからもう一度、初めから見直さない?」
 「そうだね。そうしよう…。」
3人は再び初めから映像を見直した。今度は3人とも浮ついた様子はなく、非常に警察官らしい表情をしながら注意深く映像を見つめたのであった。
 映像を確認していると、確かに白川歩美はカメラの位置を把握してるようである事が分かる。わざとベストアングルで様々な行為に及んでいるのが確認できた。
 「彼氏をよほど愛してる以外の理由…」
3人の思考回路はフル活動していた。あらゆる可能性を頭の中に浮かばせては打ち消し、新たな理由を探る。そんな時、結衣がある事に気付いた。
 「ねぇ、何かパソコン机の上に小型カメラみたいの、ない?」
映像を一時停止する結衣。3人は注目する。
 「あ、本当だ…。でもあれが隠しカメラだとして何を映そうとしてるのかな??あの角度じゃパソコンのキーボードしか映らないし…。」
3人は沈黙する。
 「あ…」
マギーが何かを思いついたかのように声を出した。
 「え?何??」
結衣とさとみがマギーを見る。
 「パソコンと言えばパスワードが分からなくて立ち上がらなかったんだよね??これってそのパスワードを知る為に設置された隠しカメラなんじゃないかな?」
 「えー、でも何で自分のパスワードを調べるのに…。あ!違う…!真田竜彦が取り付けたのではなくて白川歩美が取り付けたって考えればおかしくはない!」
マギーはその可能性を既に感じていたかのように言葉を口にする。
 「そう、何かの目的で白川歩美はこのパソコンの中にあるものを見たかった。でもパスワードが分からず立ち上げられなかった。だから隠しカメラを取り付けてパスワードを盗んで中を見ようとした…。しかもノートパソコンを真田竜彦はいつもあの位置で使うのを知ってた。あそこに隠しカメラをつければキーワードが映るのを知っていたって事になる。」
3人は自分達が隠された何かを見つけたかのようにテンションが上がった。
 「上原さんに連絡してあの隠しカメラを調べて貰おうよ!!」
 「ええ。」
マギーは早速若菜の携帯に電話をかけるのであった。


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